逆算は、□+5=8
のような問題で習います。
しかし、
「こんなの暗算でできる」
「わざわざ逆算を使う必要あるの?」
と思ったことはないでしょうか。
実はその感覚は正しくて、整数の簡単な問題では、逆算はほとんど必要ありません。
では、逆算は何のためにあるのでしょうか。
本当に力を発揮するのは、小数・分数・割合の問題です。
この記事では、逆算が「いつ必要になるのか」と「どんな場面で使うのか」を整理していきます。
第1章 整数の問題では逆算の必要性が見えにくい
まずは、よくある問題です。
3×□=12
このとき、□=4 は簡単に理解できるでしょう。
これは暗算で簡単に出せます。
同じように、
□+5=8
→ □=3
も、すぐに分かります。
つまり、整数だけの世界では、逆算のありがたみが分かりにくいのです。
そのため、「逆算ってなぜ習う必要があるの?」と感じてしまいます。
第2章 逆算が必要になる瞬間
逆算が本当に必要になるのは、暗算できないとき・イメージしにくいときです。
例えば、
□×0.3=12
この問題はどうでしょうか。
・0.3倍?
・どれくらいの数?
と、一気に難しく感じます。
ここで逆算を使います。
□×0.3=12
[式]
□=12÷0.3
×0.3を消すために÷0.3をする
これが逆算です。
第3章 □倍の問題で使える
逆算は、「倍」の問題と非常に相性が良いです。
例えば、ある数の□倍が18で、その数は3です。□はいくつ?
これを式にすると、
3×□=18
[式]
□=18÷3
[答え]
□=6
この問題は、正直に言うと暗算でも解けます。だから、逆算のありがたみはあまり感じません。
では、次の問題はどうでしょうか。
ある数の□倍が18で、その数は0.6です。□はいくつですか?
これを式にすると、
0.6×□=18
ここで一気に難しく感じませんか?
逆算を使うと、
[式]
□=18÷0.6
[答え]
□=30
×0.6を消す → ÷0.6
このように、小数や分数になると、逆算が一気に必要になる
つまり、
・整数 → なんとなく解ける
・小数 → 逆算がないと厳しい
ここで初めて、逆算の威力が発揮されるのです。
そして重要なポイントです。
つまり、□ 倍の問題はすべて逆算で統一できるのです。
第4章 割合で最も威力を発揮する
逆算が最も役立つのが割合です。
例題:
A組のクラス全体の0.3が女子で12人です。クラス全体は何人?
この問題は、もとにする量=(比べられる量)÷(割合)という割合の公式に当てはめられます。
12 ÷ 0.3
このように計算しますが、「なぜ割り算になるのか」が分かりにくいです。
そこで、比べられる量=(もとにする量)×(割合)という別の公式と逆算を使います。
この公式は、すごく理解しやすい公式です。
全体を□とすると、
□×0.3=12
[式]
□=12÷0.3
[答え]
40人
この解き方は、計算の手間が余分にかかるものの、多くの方が理解しやすいはずです。
第5章 逆算の本当のメリット
逆算を使うと、次のようなメリットがあります。
① もとにする量を求める公式を忘れても解ける
② 式をそのまま使える
③ 小数・分数でも同じやり方
特に重要なのは、すべて同じルールで解けるということです。
・整数
・小数
・分数
・割合
すべて、「消すために逆の計算をする」だけです。
第6章 逆算の練習問題(文章題)
次の問題は、すべて「□倍」の形になっています。
式を立てて、逆算で解いてみましょう。
問1
ある数の0.25倍が20です。もとの数はいくつですか。
[式]
□×0.25=20
□=20÷0.25
[答え]
80
問2
ある数の0.6倍が18です。もとの数はいくつですか。
[式]
□×0.6=18
□=18÷0.6
[答え]
30
問3
ある数の0.75倍が15です。もとの数はいくつですか。
[式]
□×0.75=15
□=15÷0.75
[答え]
20
問4
ある数の1.2倍が24です。もとの数はいくつですか。
[式]
□×1.2=24
□=24÷1.2
[答え]
20
問5
あるクラスの人数の0.4倍は12人になります。クラス全体は何人ですか。
[式]
□×0.4=12
□=12÷0.4
[答え]
30人
まとめ
・逆算は「分からない数を求める方法」
・整数では必要性が見えにくい
・小数・割合で一気に重要になる
そして本質はこれです。
かけたものを消すには割る
この考え方が分かれば、
・割合
・方程式
・文章題
すべてがつながって理解できるようになります。

コメント