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【中学歴史】西郷隆盛とは?重要ポイントまとめ

西郷隆盛(さいごう たかもり)は、明治維新を代表する人物で、「維新三傑」の一人として知られています。

もともとは薩摩藩の下級武士でしたが、その才能を認められて藩の中心人物となり、日本の歴史を大きく動かしました。

西郷隆盛は、はじめは朝廷と幕府が協力する公武合体を支持していました。しかし、その後は考えを変え、敵対していた長州藩と手を結んで薩長同盟を成立させ、江戸幕府を倒す中心人物となります。

さらに、戊辰戦争では新政府軍の司令官として活躍し、勝海舟との話し合いによって江戸城の無血開城を実現しました。明治維新後は新政府で活躍しますが、征韓論をめぐる対立から政府を去り、最後は西南戦争で政府軍と戦うことになります。

この記事では、西郷隆盛の生涯を歴史の流れに沿ってわかりやすく解説します。まずは定期テストや高校入試で重要なポイントを押さえ、そのあとで、西郷隆盛の考え方や征韓論についても詳しく見ていきましょう。

目次

第1章 西郷隆盛が活躍した時代

西郷隆盛が活躍したのは、江戸時代の終わり(幕末)から明治時代のはじめにかけてです。

このころの日本は、約260年間続いた江戸幕府の政治が大きく揺らぎ、新しい時代へと変わろうとしていました。

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黒船の来航で日本は大きく変わる

1853年、アメリカのペリーが黒船を率いて来航し、日本に開国を求めました。

翌年、江戸幕府は日米和親条約を結び、日本は長く続いた鎖国を終えることになります。

しかし、その後の外交や政治をめぐって幕府への不満が高まり、日本各地で大きな変化が起こり始めました。

公武合体か、それとも倒幕か

当時は、日本を立て直す方法として大きく二つの考え方がありました。

  • 公武合体…朝廷と幕府が協力して国をまとめる考え方
  • 倒幕…江戸幕府を倒し、新しい政府をつくる考え方

西郷隆盛も、はじめは公武合体を支持していました。

しかし、幕府が政治を立て直すことは難しいと考えるようになり、やがて倒幕へと考えを変えていきます。

新しい時代をつくる中心人物へ

その後、西郷隆盛は敵対していた長州藩と協力し、薩長同盟の成立に大きく貢献しました。

さらに、戊辰戦争では新政府軍の司令官として活躍し、明治維新を成功へと導いていきます。

つまり、西郷隆盛は、江戸時代から明治時代へと移り変わる、日本の歴史の転換点で最も重要な役割を果たした人物の一人なのです。

この時代の流れを知っておくと、西郷隆盛がなぜ歴史に名を残す人物となったのかが、より理解しやすくなります。

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第2章 西郷隆盛は何をした?|活躍を時系列で見てみよう

西郷隆盛は、幕末から明治時代にかけて、日本の歴史を大きく動かした人物です。

当時は、それまで政治の中心ではなかった下級武士たちが活躍し、日本を大きく変えていった時代でもありました。西郷隆盛も薩摩藩の下級武士として生まれ、多くの志士たちと協力しながら明治維新を成功へと導きます。

ここでは、西郷隆盛がどのような人物と関わりながら活躍したのかを、時系列で見ていきましょう。

① 薩摩藩で活躍する

西郷隆盛は、現在の鹿児島県にあたる薩摩藩の下級武士として生まれました。

その才能を藩主の島津斉彬に認められ、政治の仕事に携わるようになります。

当初は、朝廷と幕府が協力する公武合体を支持していましたが、次第に江戸幕府を倒して新しい政府をつくる倒幕へと考えを変えていきました。

② 敵だった長州藩と協力し、薩長同盟を結ぶ

当時、薩摩藩と長州藩は敵対関係にありました。

しかし、このままでは幕府を倒すことは難しいと考えた西郷隆盛は、長州藩との協力を進めます。

その仲介役となったのが坂本龍馬です。

さらに、長州藩では木戸孝允高杉晋作が中心となって倒幕を進めていました。

こうして1866年、薩摩藩と長州藩は薩長同盟を結び、江戸幕府を倒すために力を合わせることになりました。

③ 戊辰戦争と江戸城の無血開城

1868年、江戸幕府を倒す戦いである戊辰戦争が始まると、西郷隆盛は新政府軍の司令官として活躍しました。

その中でも特に有名なのが、江戸城の無血開城です。

西郷隆盛は、幕府側の代表である勝海舟と話し合いを行い、江戸城を戦わずに明け渡すことに成功しました。

もし話し合いがまとまらなければ、江戸は大きな戦場になっていたかもしれません。

④ 明治政府を支える

明治維新後、西郷隆盛は新しくできた明治政府で活躍します。

同じ薩摩藩出身の大久保利通や、長州藩出身の木戸孝允とともに、日本の近代化を進めました。

この3人は、明治維新を成功に導いたことから、維新三傑と呼ばれています。

⑤ 政府を去り、西南戦争へ

その後、朝鮮との外交をめぐる征韓論で、大久保利通らと意見が対立します。

西郷隆盛は政府を辞めて鹿児島へ帰り、1877年に起こった西南戦争では旧士族側の中心となって政府軍と戦いました。

最後は政府軍に敗れ、その生涯を終えました。

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西郷隆盛の活躍まとめ

主な出来事
幕末薩摩藩で活躍する
1866年坂本龍馬らの仲介で薩長同盟が成立
1868年戊辰戦争で新政府軍を率い、勝海舟との話し合いで江戸城の無血開城を実現
明治時代大久保利通・木戸孝允らと明治政府で活躍(維新三傑)
1873年征韓論で政府を去る(明治六年の政変)
1877年西南戦争で旧士族側の中心となって戦う

西郷隆盛は、多くの人物と協力しながら明治維新を成功へと導きました。それぞれの人物との関係を一緒に覚えることで、幕末から明治時代への流れがより理解しやすくなります。

第3章 高校入試で覚えておきたいポイント

西郷隆盛は、定期テストだけでなく高校入試でもよく出題される人物です。

細かな出来事をすべて覚える必要はありません。まずは、「西郷隆盛といえばこれ!」という重要ポイントを押さえましょう。

① 江戸幕府を倒した中心人物

西郷隆盛は、薩摩藩を代表する人物として、長州藩と協力しながら江戸幕府を倒し、明治維新を進めました。

特に、薩長同盟江戸城の無血開城は、西郷隆盛と深く関わる重要な出来事です。

② 明治政府で活躍した

明治維新後は、新しくできた明治政府の中心人物として、日本の近代化を進めました。

しかし、その後は朝鮮との外交方針をめぐる征韓論で政府内の意見が対立し、政府を去ることになります。

③ 西南戦争の中心人物

政府を去った西郷隆盛は鹿児島へ戻ります。

1877年には西南戦争が起こり、西郷隆盛は旧士族側の中心となって政府軍と戦いました。この戦いは、日本最後の大きな士族の反乱として知られています。

高校入試ではここをチェック!

  • 薩摩藩出身の人物
  • 薩長同盟を進め、明治維新に大きく貢献した
  • 江戸城の無血開城で戦争を防いだ
  • 明治政府の中心人物として活躍した
  • 征韓論で政府を去った
  • 西南戦争で旧士族側の中心となった

この6つのポイントを流れで理解しておくと、西郷隆盛に関する問題はもちろん、明治維新全体の流れも整理しやすくなります。

第4章 西郷隆盛と関係する人物・出来事

西郷隆盛を学ぶときは、関係する人物や出来事も一緒に覚えると、歴史の流れが理解しやすくなります。

大久保利通

西郷隆盛と同じ薩摩藩の出身で、明治維新をともに進めた人物です。

明治政府では協力して日本の近代化を進めましたが、征韓論をめぐって意見が対立し、西郷隆盛は政府を去ることになりました。

坂本龍馬

土佐藩出身の人物で、対立していた薩摩藩と長州藩の仲介役として活躍しました。

坂本龍馬の働きによって薩長同盟が成立し、江戸幕府を倒す大きな力となりました。

明治維新

西郷隆盛が活躍した最も重要な出来事です。

1868年に始まった明治維新によって、江戸幕府が終わり、日本は近代国家への道を歩み始めました。

征韓論

朝鮮との外交をめぐる考え方をめぐって起こった政治問題です。

この対立がきっかけで、西郷隆盛は明治政府を去ることになります。

西南戦争

1877年に起こった、日本最後の大きな士族の反乱です。

西郷隆盛は旧士族側の中心となって戦いましたが、政府軍に敗れ、その生涯を終えました。

第5章 一問一答で理解をチェック!

ここまで学んだ内容を、一問一答で確認してみましょう。

定期テストや高校入試では、「人物名」と「出来事」を結び付けて覚えているかがよく問われます。間違えた問題は、第1章〜第4章を読み返して復習しましょう。

問題

1. 西郷隆盛は、現在の何県にあたる藩の出身ですか。

2. 西郷隆盛が活躍した藩の名前は何ですか。

3. 西郷隆盛と協力して江戸幕府を倒した藩はどこですか。

4. 薩摩藩と長州藩が協力するきっかけとなった同盟を何といいますか。

5. 薩長同盟の成立に大きく貢献した人物は誰ですか。

6. 西郷隆盛が大きな役割を果たし、江戸での戦争を避けた出来事を何といいますか。

7. 西郷隆盛が明治政府を去るきっかけとなった政治問題を何といいますか。

8. 西郷隆盛が政府を去ったあと、中心となって戦った戦いを何といいますか。

9. 西郷隆盛が活躍し、日本が近代国家へと大きく変わるきっかけとなった改革を何といいますか。

10. 西郷隆盛は、江戸幕府を倒して何という新しい政府づくりに貢献しましたか。

解答

1. 鹿児島県(当時の薩摩藩)

2. 薩摩藩

3. 長州藩

4. 薩長同盟

5. 坂本龍馬

6. 江戸城の無血開城

7. 征韓論

8. 西南戦争

9. 明治維新

10. 明治政府

この10問に答えられれば、西郷隆盛についての基本事項はしっかり身についています。

次の章では、「なぜ西郷隆盛は明治政府を去り、最後は政府軍と戦うことになったのか」を、歴史の流れに沿ってもう少し詳しく見ていきましょう。

第6章 もっと詳しく学ぶ|海外組と留守政府はなぜ対立したのか?

ここからは発展内容です。

定期テストや高校入試では、第1章〜第5章までの内容を理解していれば十分対応できます。

しかし、「なぜ西郷隆盛は明治政府を去ることになったのか」を知ると、明治時代の流れをより深く理解できます。

その鍵となるのが、海外組留守政府の対立です。

岩倉使節団が欧米へ出発する

1871年、明治政府は欧米の政治や産業を学ぶため、岩倉具視・大久保利通・木戸孝允らを欧米へ派遣しました。

これが岩倉使節団です。

一方、日本に残って政治を担当したのが西郷隆盛らでした。

このように、明治政府は「海外組」と「留守政府」に分かれて国づくりを進めることになります。

留守政府は日本の政治を任されていた

1871年、岩倉使節団が欧米へ出発すると、西郷隆盛ら留守政府は日本に残り、政治を任されました。

海外組が帰国するまでの約2年間、西郷隆盛らは新しい国づくりを進め、日本の近代化に取り組みます。

そのころ政府では、朝鮮に武力を用いて開国を求めるべきだという考え(征韓論)が大きな問題となります。

西郷隆盛は朝鮮へ使節として赴くことを主張しましたが、その結果として武力衝突も辞さないという考えだったため、後にこの主張は征韓論と呼ばれるようになりました。

この問題は、海外組が帰国したことで大きな対立へと発展していきます。

海外組と留守政府が対立する

欧米から帰国した大久保利通や岩倉具視らは、西郷隆盛の考えに反対しました。

欧米の発展ぶりを目の当たりにした彼らは、

「日本はまだ近代国家として発展の途中であり、外国との問題よりも国内の改革を優先すべきだ。」

と考えたのです。

一方、西郷隆盛ら留守政府は、

「今こそ朝鮮との問題を解決するべきだ。」

と考えていました。

こうして政府内の意見は大きく対立し、西郷隆盛の案は受け入れられませんでした。

この出来事を明治六年の政変といいます。

西郷隆盛は政府を去る

明治六年の政変によって、西郷隆盛は政府を去り、鹿児島へ帰りました。

その後、武士の特権がなくなるなどの改革によって士族の不満が高まると、1877年に西南戦争が起こります。

西郷隆盛は旧士族側の中心となって政府軍と戦いましたが、最後は敗れ、その生涯を終えました。

発展ポイント

西郷隆盛は、明治維新を成功させた英雄であると同時に、明治政府の中心人物でもありました。

しかし、海外組と留守政府の考え方の違いから政府を去り、やがて西南戦争で政府軍と戦うことになります。

西郷隆盛の人生は、

薩長同盟 → 明治維新 → 岩倉使節団 → 征韓論(明治六年の政変) → 西南戦争

という一つの流れで理解すると、とても覚えやすくなります。

歴史では、出来事を一つずつ暗記するだけでなく、「なぜその出来事が起こったのか」という流れを意識すると、定期テストや高校入試でも応用が利くようになります。

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この記事を書いた人

【ときおぼえアカデミー】運営者

明治大学卒業。

大学時代、英語や世界史に夢中になり、授業そっちのけで独学に没頭していました。学ぶことの楽しさを伝えたくて、アルバイトで塾講師も経験。

卒業後は金融業界に進みましたが、やがて教育業界への想いが捨てきれず、大手進学塾へ転職。

開成・国立・早慶附属といった難関校を目指す大手進学塾に、約10年勤務していました。

現在はまったく畑違いの仕事をしていますが、中学受験をしない小学生や高校受験を目指す中学生に役立つ情報を発信します。

名前はペンネームです。

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