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【高校入試対策】文学史まとめ|頻出作家・作品・ジャンルを時代順に整理

高校入試の国語では、文学史が出題されることがあります。

しかし、「作者と作品をひたすら暗記するだけ」では、なかなか覚えられません。

文学史は、時代の流れや作品が生まれた背景を知ることで、一気に理解しやすくなります。

この記事では、奈良時代から近代文学までの重要人物・作品・キーワードを整理しながら、高校入試でよく出る名文や名歌も紹介します。

目次

第1章 奈良時代〜鎌倉時代の重要作品を押さえよう

奈良時代から鎌倉時代にかけては、高校入試で特に出題されやすい作品が数多く登場します。

『源氏物語』『枕草子』『平家物語』『方丈記』『徒然草』は、作者名だけでなく、有名な書き出しや作品のテーマまで問われることがあります。

まずは作品の流れを押さえながら、「なぜその作品が生まれたのか」という背景にも注目して見ていきましょう。

奈良〜鎌倉時代の流れ

奈良時代から鎌倉時代の文学史まとめ図解。万葉集、竹取物語、源氏物語、枕草子、平家物語、方丈記、徒然草など高校入試頻出の人物・作品・キーワードを時代順に整理。

高校入試で最もよく出題されるのが、この時代の作品です。

特に、次は頻出です。

  • 作者名
  • 有名な書き出し
  • キーワード

まずは作品の流れを押さえましょう。

奈良時代

奈良時代は、日本文学の土台が築かれた時代です。

この時代には、日本最古の和歌集である『万葉集』が編さんされました。貴族だけでなく、天皇や農民などさまざまな人々の歌が収められているのが特徴です。

まずは、日本文学の出発点ともいえる『万葉集』を押さえておきましょう。

万葉集

日本最古の和歌集です。

代表的な歌人として、

  • 柿本人麻呂
  • 山上憶良

などが知られています。

高校入試では、

日本最古の和歌集は何か

という形で出題されることがあります。

平安時代

平安時代は、貴族文化が大きく発展した時代です。

かな文字が広まり、和歌や物語、随筆など日本独自の文学が花開きました。『竹取物語』『源氏物語』『枕草子』など、高校入試でも頻出の作品が数多く生まれたのもこの時代です。

まずは、平安文学を代表する人物と作品を押さえておきましょう。

竹取物語(作者不詳)

「かぐや姫」の物語として知られています。

日本最古の物語とされています。

紀貫之

『古今和歌集』の編さん者の一人で、日本初の日記文学とされる『土佐日記』を書きました。

『土佐日記』は、男性である紀貫之が女性になりきって書いたことで知られています。

有名な冒頭は次の一文です。

男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり

現代語訳

男が書くという日記を、女の私も書いてみようと思って書くのである。

面白いポイント

当時の日記は漢文で男性が書くものでした。

そこで紀貫之は、あえて女性になりきって仮名で日記を書きました。

これにより、日本文学における日記文学の先駆けとなった作品として知られています。

紫式部

代表作は、『源氏物語』です。

主人公は光源氏。

世界最古の長編小説ともいわれています。

有名な冒頭は次の一文です。

いづれの御時にか、女御・更衣あまたさぶらひ給ひける中に

現代語訳

いつの帝の時代だったでしょうか。多くの女御や更衣がお仕えしていた中に……

清少納言

代表作は、『枕草子』です。

次の書き出しは有名です。

春はあけぼの。やうやう白くなりゆく山ぎは

また、をかしという美意識も重要なキーワードです。

菅原道真

学問の神様として有名です。

学問の神様として知られる菅原道真ですが、次の和歌も有名です。

東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
主なしとて 春な忘れそ

太宰府へ左遷される際に詠んだ歌で、「主人がいなくなっても春を忘れないでほしい」と梅の花に語りかけています。

高校入試では、「東風吹かば」の「東風」を何と読むかが問われることがあります。「東風」は「こち」と読み、春に東から吹く風を表します。

小野小町

小野小町は六歌仙の一人として知られています。代表的な歌は、次の和歌です。

花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに

花が色あせるように、自分の若さや美しさも衰えてしまったことを詠んだ歌です。

絶世の美女として知られる小野小町が詠んでいるため、より印象的な和歌として現在まで語り継がれています。

この歌の面白いポイント

「ながめ」には、

  • 長雨
  • 物思いにふける(眺め)

という二つの意味があります。

また、「世にふる」も、

  • 世の中で暮らす
  • 男女の仲を続ける

という意味の「世」と、

  • 時が経つ
  • 雨が降る

という意味の「ふる」が掛けられています。

このように、一つの言葉に複数の意味を持たせる表現を掛詞(かけことば)といいます。

鎌倉時代

鎌倉時代は、武士が政治の中心となった時代です。

源平合戦や大火事、飢饉、地震などが相次ぎ、人々は「この世のものはいつまでも続かない」という考え方を強く意識するようになりました。

そのため、『平家物語』や『方丈記』など、無常観をテーマとした作品が数多く生まれています。

藤原定家

鎌倉時代を代表する歌人です。

『新古今和歌集』の編さんに関わり、『百人一首』を選んだ人物としても知られています。

高校入試では、「古今和歌集 → 紀貫之」、「新古今和歌集 → 藤原定家」の組み合わせがよく出題されます。

平家物語

平氏の栄華と滅亡を描いた軍記物語です。

作者ははっきり分かっていませんが、琵琶法師によって語り継がれたことで知られています。

次の書き出しが有名です。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。
おごれる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。
たけき者もつひにはほろびぬ、ひとへに風の前の塵に同じ。

平氏は大きな権力を持っていましたが、源平合戦によって滅亡しました。

そのため『平家物語』では、諸行無常盛者必衰という考え方が語られています。

鴨長明

代表作は、『方丈記』です。

次の書き出しが有名です。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。

鴨長明が生きた時代は、

  • 源平合戦
  • 大火事
  • 飢饉
  • 地震

などが相次ぐ激動の時代でした。

そのため『方丈記』では、無常観(世の中は常に変化するという考え方)が語られています。

吉田兼好

代表作は、『徒然草』です。

次の書き出しが有名です。

つれづれなるままに、日ぐらし硯に向かひて

この章のポイント

人物作品覚えておきたいこと
紀貫之土佐日記女性になりきって書いた
紫式部源氏物語光源氏
清少納言枕草子春はあけぼの・をかし
菅原道真和歌東風吹かば
小野小町和歌六歌仙
藤原定家新古今和歌集鎌倉時代の歌人
鴨長明方丈記無常観
吉田兼好徒然草つれづれなるままに
平家物語軍記物語諸行無常・盛者必衰

この時代は、高校入試の文学史の中心です。人物・作品・キーワードをセットで覚えておきましょう。

高校入試でよく出る文学作品のジャンルをまとめた図解。随筆・軍記物語・説話集の3つのジャンルについて、それぞれの特徴と代表作品を整理している。随筆では『枕草子』『方丈記』『徒然草』、軍記物語では『平家物語』『保元物語』『平治物語』『太平記』『義経記』、説話集では『今昔物語集』『宇治拾遺物語』『十訓抄』『古今著聞集』を紹介。高校入試や難関校入試で問われやすいジャンルの分類や代表作品を一覧で確認できる文学史図解。

第2章 室町時代〜江戸時代の文学を押さえよう

室町時代から江戸時代にかけては、文学だけでなく、能や狂言、人形浄瑠璃などさまざまな芸能が発展しました。

また、町人文化が栄えた江戸時代には、井原西鶴や松尾芭蕉など、現在でも知られる多くの文学者が活躍します。

高校入試では、人物名と作品名だけでなく、「浮世草子」「人形浄瑠璃」「俳諧」といったジャンルもよく問われるので、合わせて押さえておきましょう。

室町〜江戸時代の流れ

高校入試対策向けの室町時代・江戸時代の文学まとめ図解。世阿弥と能、狂言、御伽草子、井原西鶴と浮世草子、近松門左衛門と人形浄瑠璃、松尾芭蕉と俳諧、与謝蕪村、小林一茶の代表作品や特徴を時代順に整理し、ジャンル名と作品名の違いも解説している。

鎌倉時代までは和歌や随筆が中心でしたが、室町時代になると芸能や物語が発展します。

さらに江戸時代になると、町人文化が栄え、俳句や演劇、小説などが大きく発展しました。

高校入試では、作品名よりも「人物とジャンル」が問われることが多い時代です。

室町時代

鎌倉時代の戦乱が落ち着くと、室町時代には能や狂言などの芸能が発展しました。

また、庶民向けの物語である『御伽草子』も広まり、文学がより多くの人々に親しまれるようになります。

高校入試では、世阿弥と能の組み合わせがよく出題されるので、まずは室町時代の代表的な文学や芸能を押さえておきましょう。

世阿弥

能を大成した人物です。

父の観阿弥とともに能を発展させました。

世阿弥は能を大成した人物です。高校入試では「世阿弥=能」をセットで覚えておきましょう。

狂言

狂言は、能の合間に演じられた喜劇です。

能がまじめな内容なのに対し、狂言は笑いを中心とした内容になっています。

高校入試では、能と狂言の違いが問われることがあります。

御伽草子

室町時代を代表する物語です。

「一寸法師」や「浦島太郎」など、現在も知られている昔話のもとになった作品が含まれています。

作品名を覚えるというより、室町時代 → 御伽草子を押さえておきましょう。

江戸時代

江戸時代になると、商人や職人などの町人文化が大きく発展しました。

文学の世界でも、町人の暮らしを描いた浮世草子、人形浄瑠璃、俳諧などが人気を集めます。

高校入試では、井原西鶴・近松門左衛門・松尾芭蕉の3人が頻出なので、代表作やジャンルと合わせて覚えておきましょう。

井原西鶴

町人文化を代表する作家です。

代表的なジャンルは、浮世草子です。

浮世草子とは、当時の庶民の暮らしや恋愛、お金にまつわる出来事を描いた読み物のことです。

商人や町人の生活を生き生きと描きました。

近松門左衛門

人形浄瑠璃や歌舞伎の脚本を書いた人物です。

高校入試では、近松門左衛門 → 人形浄瑠璃が頻出です。

人形浄瑠璃とは、人形を使って演じる芝居のことで、当時の人々に大人気でした。

松尾芭蕉

江戸時代を代表する俳人です。

代表作は、『奥の細道』です。

芭蕉の次の句が有名です。

古池や 蛙飛びこむ 水の音

また、次も非常に有名です。

夏草や 兵どもが 夢の跡

芭蕉は旅をしながら俳句を詠み、その記録を『奥の細道』にまとめました。

高校入試では、【松尾芭蕉 → 奥の細道 → 俳諧】のセットで覚えましょう。

与謝蕪村

俳人であると同時に画家としても有名です。

芭蕉・一茶と並ぶ江戸時代の代表的な俳人です。

小林一茶

庶民の生活や小さな生き物への温かいまなざしを感じさせる俳句で知られています。

一茶の次の句が有名です。

やせ蛙 まけるな一茶 これにあり

親しみやすい作品が多く、現在でも広く読まれています。

江戸時代の三大俳人

高校入試では、次の三大俳人をまとめて問われることがあります。

  • 松尾芭蕉
  • 与謝蕪村
  • 小林一茶

「江戸時代の三大俳人」として覚えておくといいでしょう。

ジャンルと作品を混同しない!

江戸時代の文学は、次のように整理できます。

  • 読む → 浮世草子(西鶴)
  • 観る → 人形浄瑠璃(近松)
  • 詠む → 俳諧(芭蕉)
江戸文学で混同しやすい作品名とジャンル名の違いをまとめた図解。井原西鶴の『好色一代男』と浮世草子、近松門左衛門の『曾根崎心中』と人形浄瑠璃、松尾芭蕉の『奥の細道』と俳諧を対比しながら紹介している。浮世草子・人形浄瑠璃・俳諧は作品名ではなくジャンル名であることや、高校入試で頻出の組み合わせを分かりやすく解説した文学史図解。

さらに覚えておきたい江戸時代の作家

滝沢馬琴

『南総里見八犬伝』
※ 八人の剣士たちの活躍を描いた長編小説

十返舎一九

『東海道中膝栗毛』
※ 弥次さんと喜多さんが東海道を旅しながらさまざまな騒動を起こす、ユーモアあふれる物語

第3章 明治以降の近代文学を押さえよう

明治時代になると、日本は西洋文化を積極的に取り入れ、大きな変化の時代を迎えます。

文学の世界でも、それまでの伝統的な表現から近代的な小説や詩へと発展し、多くの名作が生まれました。

高校入試では、作者名と代表作の組み合わせがよく出題されるため、まずは時代の流れと重要人物を押さえておきましょう。

近代文学の流れ

高校入試で覚えたい近代文学の重要人物15人をまとめた図解。明治時代と大正・昭和時代に分けて、坪内逍遥、二葉亭四迷、森鷗外、樋口一葉、島崎藤村、夏目漱石、正岡子規、与謝野晶子、石川啄木、芥川龍之介、志賀直哉、宮沢賢治、高村光太郎、太宰治、川端康成の代表作や特徴を一覧で整理している。

※現在は「森鷗外」と表記するのが一般的ですが、「森鴎外」と表記されることもあります。

高校入試で最も人物が多く登場するのが近代文学です。

奈良時代や平安時代は作品中心でしたが、明治以降は作者名や作品名が直接問われることが多くなります。

まずは近代文学の重要人物を整理しておきましょう。

近代文学の出発点

明治維新によって日本は急速に近代化を進め、西洋の文化や思想が次々と入ってきました。

文学の世界でも、それまでの伝統的な表現から近代的な小説へと大きく変化していきます。

まずは、近代文学の土台を築いた人物たちから見ていきましょう。

坪内逍遥

代表作は、『小説神髄』です。

近代小説のあるべき姿を論じた作品で、「近代文学の出発点」として知られています。

二葉亭四迷

代表作は、『浮雲』です。

当時の文章は話し言葉とかけ離れていました。

そこで二葉亭四迷は、話し言葉に近い文章で小説を書こうとしました。

この考え方を言文一致といいます。

高校入試では、【二葉亭四迷 → 浮雲 → 言文一致】のセットで覚えましょう。

明治文学を代表する文豪

明治時代になると、西洋文化が急速に流れ込み、日本の文学も大きく変化しました。

作家たちは、西洋化が進む社会の中で生きる人々の悩みや葛藤をさまざまな形で描きます。

ここでは、高校入試でも頻出の明治文学を代表する文豪たちを見ていきましょう。

森鷗外

代表作として、次の3つを押さえましょう。

  • 舞姫
  • 高瀬舟
  • 山椒大夫

特に『高瀬舟』は、「人を苦しみから解放することは悪いことなのか」という安楽死にもつながるテーマを扱った作品として知られています。

高校入試では、『舞姫』が頻出ですが、『高瀬舟』も覚えておきたい作品です。

樋口一葉

代表作は、『たけくらべ』です。

明治時代を代表する女性作家として知られています。

島崎藤村

代表作として、次の2つを押さえましょう。

  • 破戒
  • 夜明け前

理想だけでなく、人間の弱さや現実をありのまま描こうとした自然主義文学の代表的人物です。

夏目漱石

近代文学を代表する文豪です。

東京帝国大学で英文学を学び、後にイギリスへ留学しました。

しかし留学生活では強い孤独や不安を経験したといわれています。

その経験は、『こころ』などに見られる人間の孤独や葛藤を描く作品につながりました。

代表作は『坊っちゃん』『吾輩は猫である』『こころ』などです。

『吾輩は猫である』の次の冒頭部分は、日本で最も有名な書き出しの一つです。

吾輩は猫である。名前はまだ無い。

また、『坊っちゃん』も、次の書き出しが有名です。

親譲りの無鉄砲で小供の時から損ばかりしている。

さらに『草枕』では、

山路を登りながら、こう考えた。

で始まり、

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

という名文が続きます。

夏目漱石は、近代化が進む中で生きる人間の悩みや孤独を数多く描きました。

短歌・俳句を近代化した人物たち

明治時代になると、西洋文化の影響を受けて日本文学も大きく変化しました。

短歌や俳句の世界でも、昔の表現を受け継ぐだけでなく、新しい時代に合った表現を目指す動きが広がります。

ここでは、短歌や俳句を近代化し、日本文学に大きな影響を与えた人物たちを見ていきましょう。

正岡子規

俳句や短歌を近代化した人物です。

代表作は、『病牀六尺』などです。

正岡子規は、古くなっていた俳諧を見直し、俳句という名称を広めるとともに、「写生」を重視した俳句改革を行いました。

コラム 正岡子規は何を改革したの?

明治時代になると、日本にはさまざまな西洋文化が流れ込んできました。

文学の世界でも西洋の小説や詩が注目されるようになり、昔から続いてきた俳諧は「古臭い」と考える人も増えていきました。

そこで正岡子規は、日本の俳句にはまだ大きな可能性があると考えました。

当時は「俳諧」と呼ばれていた短い詩を見直し、「俳句」という呼び方を広めたのも正岡子規です。

また、昔の有名な俳人の表現をまねるのではなく、自分の目で見たものを、自分の言葉で表現しようと主張しました。

この考え方を「写生」といいます。

例えば、花や鳥、風景を想像で美しく描くのではなく、実際に見た景色をありのままに表現しようとしたのです。

こうした改革は俳句雑誌『ホトトギス』を通じて広まり、現在の俳句につながっていきました。

与謝野晶子

代表作は、『みだれ髪』です。

恋愛や情熱を力強く表現した短歌で知られています。

石川啄木

代表作は、『一握の砂』です。

「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり」で始まる短歌は、働いても生活が楽にならない苦しさを率直に表現した作品として知られています。

現代人にも共感される歌として知られています。

大正・昭和の重要作家

大正時代から昭和時代にかけては、現在の教科書でもよく取り上げられる作家たちが数多く活躍しました。

この時代には、小説だけでなく、童話や詩の分野でも優れた作品が生まれています。

高校入試では、作者名と代表作の組み合わせがよく問われるので、重要人物をしっかり押さえておきましょう。

芥川龍之介

代表作として、次の3作品を押さえておきましょう。

  • 羅生門
  • 蜘蛛の糸
  • 杜子春

現在でも新人作家の登竜門である「芥川賞」の名前の由来となっています。

志賀直哉

「小説の神様」とも呼ばれる作家です。

白樺派を代表する人物で、『城の崎にて』などの作品を残しました。

人間らしさや個性を大切にした作品が特徴です。

宮沢賢治

代表作として、次の3作品を押さえておきましょう。

  • 注文の多い料理店
  • 銀河鉄道の夜
  • 風の又三郎

中学校の教科書でもよく登場します。

高村光太郎

代表作として、次の2作品を押さえておきましょう。

  • 道程
  • 智恵子抄

詩人であると同時に彫刻家としても活躍しました。

『智恵子抄』は妻・智恵子への愛情を描いた作品として有名です。

太宰治

代表作として、次の2作品を押さえておきましょう。

  • 走れメロス
  • 人間失格

『走れメロス』は友情と信頼をテーマにした作品として有名です。

川端康成

代表作として、次の2作品を押さえておきましょう。

  • 伊豆の踊子
  • 雪国

日本人初のノーベル文学賞受賞者として知られています。

第4章 高校入試文学史総まとめ表

ここまで紹介した人物・作品・キーワードを一覧表にまとめました。

試験前の最終チェックに活用してください。

奈良〜鎌倉時代

時代人物・作品覚えておきたいこと
奈良万葉集日本最古の和歌集
奈良柿本人麻呂万葉歌人
奈良山上憶良万葉歌人
平安竹取物語日本最古の物語
平安紀貫之土佐日記・古今和歌集
平安紫式部源氏物語・光源氏
平安清少納言枕草子・春はあけぼの
平安菅原道真東風吹かば
平安小野小町六歌仙・百人一首
鎌倉藤原定家新古今和歌集
鎌倉平家物語軍記物語・諸行無常
鎌倉鴨長明方丈記・無常観
鎌倉吉田兼好徒然草

室町〜江戸時代

時代人物・作品覚えておきたいこと
室町世阿弥
室町狂言能の合間の喜劇
室町御伽草子室町時代の物語
江戸井原西鶴浮世草子
江戸近松門左衛門人形浄瑠璃
江戸松尾芭蕉奥の細道・俳諧
江戸与謝蕪村俳人・画家
江戸小林一茶庶民的な俳句

明治以降

人物作品・キーワード
坪内逍遥小説神髄
二葉亭四迷浮雲・言文一致
森鷗外舞姫・高瀬舟
樋口一葉たけくらべ
島崎藤村破戒・自然主義
夏目漱石坊っちゃん・吾輩は猫である
正岡子規俳句改革・写生
与謝野晶子みだれ髪
石川啄木一握の砂
芥川龍之介羅生門
志賀直哉城の崎にて・白樺派
宮沢賢治銀河鉄道の夜
高村光太郎智恵子抄
太宰治走れメロス
川端康成雪国・ノーベル文学賞

文学グループまとめ

グループ特徴代表人物
ロマン主義感情や理想を重視する与謝野晶子
自然主義人間をありのまま描く島崎藤村
白樺派人間らしさや個性を大切にする志賀直哉
新思潮派新しい文学を目指した芥川龍之介

最後に

文学史は、人名や作品名を丸暗記するだけではなかなか覚えられません。

時代の流れや作品が生まれた背景を知ることで、理解しながら覚えられるようになります。

例えば、

  • 平家物語 → 源平合戦 → 諸行無常
  • 方丈記 → 戦乱や災害 → 無常観
  • 浮雲 → 言文一致
  • 高瀬舟 → 安楽死というテーマ
  • 草枕 → 「人の世は住みにくい」という名文

のように、作品の内容と結び付けて覚えるのがおすすめです。

まずはこの記事で紹介した人物・作品・キーワードを押さえ、高校入試の文学史対策に役立ててください。

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この記事を書いた人

【ときおぼえアカデミー】運営者

明治大学卒業。

大学時代、英語や世界史に夢中になり、授業そっちのけで独学に没頭していました。学ぶことの楽しさを伝えたくて、アルバイトで塾講師も経験。

卒業後は金融業界に進みましたが、やがて教育業界への想いが捨てきれず、大手進学塾へ転職。

開成・国立・早慶附属といった難関校を目指す大手進学塾に、約10年勤務していました。

現在はまったく畑違いの仕事をしていますが、中学受験をしない小学生や高校受験を目指す中学生に役立つ情報を発信します。

名前はペンネームです。

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