食塩水の問題は、中学・高校でも頻出の重要単元で、さまざま応用問題があります。
しかし、この記事では以下の3つの基本パターンだけに絞ってトレーニングします。
・濃度を求める
・食塩の量を求める
・食塩水の量を求める
これらの食塩水の問題で使う公式は、次の3つです。
- 濃度 = 食塩の重さ ÷ 食塩水の重さ
- 食塩の重さ = 食塩水の重さ × 濃度
- 食塩水の重さ = 食塩の重さ ÷ 濃度
「食塩水=食塩+水」であることも大切です。
公式の覚え方(コツ)
「食塩の重さ」「食塩水の重さ」「濃度」の3つの公式は、次のように考えると整理しやすくなります。
※ 以下の説明では「~の重さ」は省きます。
この中で、「食塩」だけがかけ算で求めます。
・食塩 = 食塩水 × 濃度
一方で、残りの2つ(「濃度」「食塩水」)は割り算になります。
・濃度 = 食塩 ÷ 食塩水
・食塩水 = 食塩 ÷ 濃度
そして、かけ算で求める「食塩」は、他の2つを求める時、割る方ではなく、割られる位置になります。
この記事では、順番に1つずつ身につけていきます。
第1章 濃度を求める練習問題(12題)
この章では、食塩水の濃度を求める問題に取り組みます。
濃度は「食塩の重さ ÷ 食塩水の重さ」で求めます。
また、「食塩水の重さ=食塩の重さ+水の重さ」も重要なポイントです。必要に応じて、先に食塩水の重さを求めてから計算しましょう。
【例題】
食塩30gを含む食塩水120gは、何%の食塩水になりますか。
【解答】
[式]
30 ÷ 120 = 0.25
[答え]
25%
【ポイント】
・濃度は「食塩の重さ ÷ 食塩水の重さ」
・最後に100をかける(今回は0.25→25%)
ここからは、濃度を求める練習問題に取り組みます。
ただし、問題は次の2つのパターンに分かれています。
・問1〜6:食塩水の重さがそのまま分かっている問題
・問7〜12:水と食塩を混ぜて、食塩水を作る問題
問1〜6は、そのまま「食塩 ÷ 食塩水」で計算できます。
一方で、問7〜12は、先に「水+食塩=食塩水の重さ」を求めてから計算する必要があります。
まずは、この違いを意識しながら解いていきましょう。
問1
食塩15gを含む食塩水150gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
15÷150=0.1
[答え]
10%
問2
食塩30gを含む食塩水150gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
30÷150=0.2
[答え]
20%
問3
食塩45gを含む食塩水150gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
45÷150=0.3
[答え]
30%
問4
食塩75gを含む食塩水300gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
75÷300=0.25
[答え]
25%
問5
食塩18gを含む食塩水150gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
18÷150=0.12
[答え]
12%
問6
食塩37.5gを含む食塩水150gは、何%の食塩水になりますか。
[式]
37.5÷150=0.25
[答え]
25%
問7
180gの水に20gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:180+20=200
食塩水の濃さ:20÷200=0.1
[答え] 10%
問8
160gの水に40gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:160+40=200
食塩水の濃さ:40÷200=0.2
[答え]
20%
問9
180gの水に45gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:180+45=225
食塩水の濃さ:45÷225=0.2
[答え]
20%
問10
180gの水に60gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:180+60=240
食塩水の濃さ:60÷240=0.25
[答え]
25%
問11
240gの水に60gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:240+60=300
食塩水の濃さ:60÷300=0.2
[答え]
20%
問12
180gの水に540gの食塩を混ぜると、何%の食塩水になりますか。
[式]
食塩水の重さ:540+180=720
食塩水の濃さ:180÷720=0.25
[答え]
25%
12題すべて解けたでしょうか。
濃度を求める問題は、
・そのまま「食塩 ÷ 食塩水」で求めるパターン
・水と食塩を足してから求めるパターン
の2つがありました。
この違いを正しく判断できれば、濃度の問題で迷うことはなくなります。
まずはこの2パターンを確実に使い分けられるようにしていきましょう。
第2章 食塩の重さを求める
この章では、食塩の重さを求める問題に取り組みます。
食塩の重さは「食塩水の重さ × 濃度」で求めます。
「全体 × 割合 = 部分」という考え方を意識すると、迷わず解けるようになります。
【例題】
20%の食塩水が150gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
150 × 0.2 = 30
[答え]
30g
【ポイント】
食塩の量を求める問題は、すべて「かけ算」で求めます。
濃度は「全体のうちの割合」を表しているので、
食塩水の重さ(全体)× 濃度(割合)= 食塩の重さ(部分)
という関係になります。
迷ったときは、「全体×割合=部分」という基本に戻って考えましょう。
次の6題は、すべて同じ考え方で解ける問題です。
「食塩=食塩水×濃度」をそのまま使って、確実に求めていきましょう。
問1
10%の食塩水が200gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
200 × 0.1 = 20
[答え]
20g
問2
25%の食塩水が120gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
120 × 0.25 = 30
[答え]
30g
問3
40%の食塩水が150gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
150 × 0.4 = 60
[答え]
60g
問4
5%の食塩水が80gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
80 × 0.05 = 4
[答え]
4g
問5
12%の食塩水が250gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
250 × 0.12 = 30
[答え]
30g
問6
30%の食塩水が90gの中には、食塩が何gとけていますか。
【解答】
[式]
90 × 0.3 = 27
[答え]
27g
6問すべて解けたでしょうか。
食塩の量を求める問題は、すべて「食塩水×濃度」で求めることができます。
このパターンを迷わず使えるようになれば、食塩水の基本はしっかり身についています。
この感覚をそのまま次の章にもつなげていきましょう。
第3章 食塩水の重さを求める
食塩水の重さを求める問題では、解き方が2つあります。
1つは公式をそのまま使う方法、もう1つは式を立てて逆算する方法です。
どちらも重要な考え方なので、以下の例題で確認していきましょう。
【例題】
15%の食塩水□gに含まれる食塩の量は30gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
30 ÷ 0.15 = 200
[解き方①]
□×0.15=30
□=30÷0.15
[答え]
200g
【ポイント】
[解き方①]は、「食塩水の重さ=食塩の重さ÷濃度」の公式にそのまま当てはめる方法です。
計算が一発でできるため、中学受験でよく使われる解き方です。
一方、[解き方②]は、「食塩水の量×濃度=食塩の量」の式を立てて、逆算で求める方法です。
少し手間はかかりますが、割合の意味に沿った解き方で理解しやすいという特徴があり、中学生ではこの解き方をする人が多いです。
本来は両方できるのが理想ですが、まずは解き方②でしっかり意味を理解し、その後①を使えるようにすると、安定して解けるようになります。
ここからは、公式をそのまま使う方法と、逆算で求める方法の両方で練習します。
答えだけでなく、「なぜその式になるのか」も意識しながら進めましょう。
問1
20%の食塩水□gに含まれる食塩の量は200gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
200 ÷ 0.2 = 1000
[解き方②]
□×0.2=200
□=200÷0.2
[答え]
1000g
問2
25%の食塩水□gに含まれる食塩の量は100gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
100 ÷ 0.25 = 400
[解き方②]
□×0.25=100
□=100÷0.25
[答え]
400g
問3
10%の食塩水□gに含まれる食塩の量は30gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
30 ÷ 0.1 = 300
[解き方②]
□×0.1=30
□=30÷0.1
[答え]
300g
問4
40%の食塩水□gに含まれる食塩の量は80gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
80 ÷ 0.4 = 200
[解き方②]
□×0.4=80
□=80÷0.4
[答え]
200g
問5
5%の食塩水□gに含まれる食塩の量は20gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
20 ÷ 0.05 = 400
[解き方②]
□×0.05=20
□=20÷0.05
[答え]
400g
問6
12.5%の食塩水□gに含まれる食塩の量は25gです。□に入る数字を求めましょう。
【解答】
[解き方①]
25 ÷ 0.125 = 200
[解き方②]
□×0.125=25
□=25÷0.125
[答え]
200g
6問すべて解けたでしょうか。
食塩水の量を求める問題は、
・公式にそのまま当てはめる方法
・式を立てて逆算する方法
の2つがありますが、どちらも同じ意味を表しています。
まずは逆算でしっかり意味を理解し、その上で公式を使って素早く解けるようにしていきましょう。

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