英語の参考書や問題集は数多く販売されているため、「どれを選べばいいの?」と迷ってしまう人も多いでしょう。
しかし、本当に大切なのは教材選びだけではありません。
文法ドリル、単語集、長文問題集、総合問題集……。それぞれの教材には役割があり、学習する順番や使い方によって、英語力の伸び方は大きく変わります。
この記事では、中学1年生におすすめの参考書・問題集を目的別に紹介するとともに、効率よく英語力を伸ばすための「5ステップ学習法」についても解説します。
なお、この記事はアルファベットの読み書きができることを前提にしています。
これから中学英語を始める人はもちろん、小学生の先取り学習や中学入学準備を考えている人にも参考になる内容です。
自分に合った教材を選び、正しい順番で学習を進めて、中1英語の土台をしっかり固めていきましょう。
序章 英語初学者は「5ステップ学習法」で学ぼう
英語学習を始めたばかりの人にとって、「何から手をつければいいのか」は大きな悩みの一つです。
単語帳を開くべきか、文法書を読むべきか、それとも問題集に取り組むべきか――教材がたくさんあるからこそ、迷ってしまいます。
そこでおすすめしたいのが、英語習得をスポーツに例えた「5ステップ学習法」です。

スポーツでも、いきなり試合に出て勝つことはできません。
基礎練習を積み重ね、体を鍛え、走り込みを行い、練習試合で課題を見つけ、最後に本番へ向けて調整を行います。
英語も同じです。
それぞれの教材には役割があり、目的に応じて使い分けることで、効率よく英語力を伸ばすことができます。
STEP1 基礎練習(文法ドリル)
まず取り組むべきなのが文法ドリルです。
英語の基本ルールを学びながら、英文を何度も作る練習を繰り返します。
例えば、
- be動詞
- 一般動詞
- 疑問文
- 否定文
- 三人称単数
- 過去形
など、中1英語の土台となる内容を、「日本語を見たら自然に英文が作れる」レベルまで反復練習することが目標です。
英語は知識だけでは身につきません。
スポーツの基礎練習と同じように、何度も繰り返すことで初めて自分の力になります。
STEP2 筋トレ(単語集・文法書・文法問題集)
基礎練習と並行して行いたいのが、語彙や細かな文法知識を増やす学習です。
単語集で語彙力を伸ばしたり、文法書や文法問題集で知識を整理したりすることで、より正確な英文を書いたり読んだりできるようになります。
例えば、
- each と every
- few と a few
- other と another
などの使い分けは、定期テストや高校入試でもよく出題されます。
ただし、中1の最初から細かな知識ばかり覚える必要はありません。
まずはSTEP1を優先し、学習が進むにつれて少しずつ知識を積み重ねていきましょう。
STEP3 走り込み(長文問題集)
基本文法と語彙が身についてきたら、長文問題集にも取り組みましょう。
長文では、
- 内容を読み取る力
- 話の流れを理解する力
- 集中して英文を読み続ける力
が鍛えられます。
また、長文を読むことで、自分の文法や単語の弱点にも気づくことができます。
英語を「使う力」を伸ばすためにも、長文演習は欠かせません。
STEP4 練習試合(総合問題集・教科書ワーク・定期テスト)
スポーツでは、練習試合を通して現在の実力を確認し、課題を見つけます。
英語も同じです。
総合問題集や教科書ワークに取り組み、定期テストに挑戦することで、
「理解したつもりだった」
「この単元が苦手だった」
という弱点が見えてきます。
定期テストは、その場の点数だけでなく、高校入試へ向けた大切な練習試合でもあります。
一つひとつのテストで課題を見つけ、次の学習につなげていきましょう。
STEP5 最終調整(高校入試の過去問・予想問題)
高校入試が近づいてきたら、過去問や予想問題を使った実践的な演習に取り組みます。
STEP5は「最終調整」という名前ですが、入試直前だけに行うものではありません。
遅くとも中学3年生の夏頃からは、少しずつ過去問に触れ、本番を意識した学習を始めるのがおすすめです。
過去問演習を通して時間配分や出題傾向を理解し、自分の弱点を最後まで補強していきましょう。
なお、中学1年生が最初からSTEP5まで取り組む必要はありません。
多くの中1生は、まずSTEP1「基礎練習」とSTEP2「筋トレ」をしっかり行えば十分です。
英語が得意な人や先取り学習をしている人は、STEP3に進んでみてもよいでしょう。
大切なのは、今どのステップを学習しているのかを意識しながら、少しずつレベルアップしていくことです。
また、リスニングも特別な教材だけで勉強する必要はありません。
文法ドリルや単語集、長文問題集など、普段使っている教材の音声を聞く習慣をつけることが、リスニング力向上への一番の近道です。
この記事では、この5ステップを軸に、それぞれの段階でおすすめの教材を紹介していきます。
STEP1 基礎練習|おすすめ英文法ドリル
5ステップ学習法のSTEP1「基礎練習」で最初に取り組みたいのが文法ドリルです。
英語は単語を覚えるだけでは文章を作れるようになりません。
まずは英文の組み立て方を身につけることが、英語力アップへの第一歩です。
第1節 まずはこの一冊「中1英文法パターンドリル」
この教材をおすすめする理由は、大きく3つあります。
① 文法項目が細かく分かれていて取り組みやすい
中学1年生で学ぶ英文法を64のセクションに細かく分けているため、一度に覚える量が多すぎません。毎日少しずつ学習を進められるので、英語が苦手な人でも無理なく続けられます。
② 1回2ページなので学習習慣が作りやすい
1回分がコンパクトにまとまっているため、「今日はここまで」と区切りをつけやすい構成になっています。毎日続けることが大切な文法学習には、とても相性の良いレイアウトです。
③ パターン練習で英文を作る力が身につく
この教材の最大の魅力は、単に文法を理解するだけでなく、英文を繰り返し作る練習ができることです。
中1英語では、「文法を知っている」ことよりも、「日本語を見て英文を作れる」ことの方が重要です。
その意味で、本書はSTEP1「基礎練習」にぴったりの一冊だと考えています。
第2節 文法ドリルは「英文を作る力」を身につける教材
文法ドリルの目的は、文法知識を暗記することではありません。
英文を自然に組み立てられるようになることです。
例えば、
I play tennis.
という英文を見て意味が分かるだけでは十分ではありません。
「私はサッカーをします。」
「彼は野球をします。」
「あなたはテニスをしますか。」
といった日本語を見た瞬間に、英文が自然に浮かぶようになることが大切です。
そのためには、同じ文法パターンを何度も反復練習する必要があります。
英語はスポーツと同じです。
ルールを知っているだけでは上達しません。
何度も基礎練習を繰り返すことで、初めて自分の力になります。
特に中1では、
- be動詞
- 一般動詞
- 疑問文
- 否定文
- 三人称単数
- 過去形
など、英文の土台となる文法をしっかり身につけることが何よりも重要です。
まずは文法ドリルを使って、「英文を作る力」を育てていきましょう。
STEP2 筋トレ|おすすめ単語集・英文法参考書
5ステップ学習法のSTEP2「筋トレ」で取り組みたいのが、単語集と英文法参考書・問題集です。
STEP1の文法ドリルで「英文を組み立てる力」を身につけたら、次は語彙力や文法知識を増やしていきましょう。
スポーツでも基礎練習だけでは限界があります。
筋力や技術を高めるトレーニングを積み重ねることで、より高いレベルのプレーができるようになります。
英語も同じです。
単語や文法知識を少しずつ積み重ねることで、読める英文、書ける英文が大きく増えていきます。
第1節 まずはこの一冊「中学英単語1800 スーパーステップ」
STEP2で最初におすすめしたいのが、『中学英単語1800 スーパーステップ』です。
この教材は、中学生のうちに身につけたい重要単語を効率よく学べる一冊です。
単語学習というと、日本語訳だけを暗記するイメージを持つ人もいますが、それでは実際の英文の中で使えるようにはなりません。
英語力を伸ばすためには、「知っている単語」を増やすだけでなく、「使える単語」を増やすことが大切です。
また、本書は音声も活用できるため、普段の学習の中で英語を聞く習慣を作ることもできます。
リスニングだけを特別に勉強するのではなく、単語学習と合わせて音声を聞くことを習慣にしていきましょう。
第2節 英文法参考書は「英文を理解するため」の教材
文法ドリルでは、英文を作る力を鍛えました。
一方、英文法参考書の役割は少し異なります。
英文法参考書は、英文のルールを体系的に理解するための教材です。
例えば、
- 時制
- 助動詞
- 不定詞
- 動名詞
- 比較
- 受動態
など、それぞれの文法事項の仕組みや使い方を整理して学ぶことができます。
また、
- each と every
- other と another
- few と a few
など、定期テストや高校入試でよく問われる細かな文法事項を理解する上でも役立ちます。
英文法は、「英文を組み立てるためのルール」だけでなく、「英文を正しく理解するための知識」としても重要です。
そこでおすすめしたいのが、『中学英文法 スーパーステップ』です。
図や例文も豊富で、分からない文法事項を調べながら学習する参考書として使いやすい一冊です。
第3節 インプットだけで終わらせず、問題集で知識を定着させよう
英文法参考書を読んで、
「なるほど、分かった。」
と思っても、実際のテストになると間違えてしまうことは珍しくありません。
これは、多くの中学生が経験することです。
知識を理解することと、その知識を使えることは別だからです。
そこで取り組みたいのが、英文法問題集です。
参考書で学んだ内容を実際に問題で確認することで、自分が本当に理解できているのかが分かります。
また、間違えた問題を復習することで、知識がより確実に定着していきます。
おすすめは、『中学英文法問題集 スーパーステップ』です。
『中学英文法 スーパーステップ』と対応しているため、参考書で理解し、問題集で確認するという流れで学習できます。
英文法の勉強では、「参考書を読んだから終わり」にしないことが大切です。
インプットしたら、必ずアウトプットする。
この学習習慣が、定期テストや高校入試で得点できる英語力につながります。
STEP3 走り込み|おすすめ長文問題集
5ステップ学習法のSTEP3「走り込み」で取り組みたいのが長文問題集です。
長文問題集は、すべての中学1年生が急いで始める必要はありません。
まずはSTEP1「基礎練習」で英文を組み立てる力を身につけ、STEP2「筋トレ」で語彙や文法知識を増やすことが最優先です。
その上で、「英語が楽しい」「もっと読めるようになりたい」と感じている人は、ぜひ長文にもチャレンジしてみましょう。
第1節 まずはこの一冊「できた!中1英語 単語・読解」
中学1年生向けの長文問題集は意外と少なく、「簡単すぎる」か「難しすぎる」かのどちらかになりがちです。
その中でおすすめしたいのが、『できた!中1英語 単語・読解』です。
この教材をおすすめする理由は、大きく3つあります。
① 中1でも少し背伸びをすれば取り組めるレベル
決して簡単な教材ではありません。
しかし、文法の基礎が身についていれば、少しずつ読み進められるレベルに作られています。
「難しすぎて挫折する」「簡単すぎて物足りない」ということが少なく、長文学習の入門としてちょうどよい難易度です。
② 長文だけでなく、単語も同時に学べる
長文を読みながら重要単語も確認できるため、「走り込み」と「筋トレ」を同時に行える教材です。
英文を読む中で単語を覚えられるので、単語帳だけでは身につきにくい実践的な語彙力も養えます。
③ 読む力を少しずつ育てられる
長文が読めない原因は、文法だけでも単語だけでもありません。
「英文を最後まで読み切る力」や「話の流れを理解する力」も必要です。
この教材は、中1のうちからそうした力を少しずつ育てることができます。
小学生の頃から英語を先取りしてきた人であれば、自力で学習を進められるでしょう。
一方、中学校から本格的に英語を始めた人は、最初は保護者や先生と一緒に取り組む方がスムーズです。
分からないところを一緒に確認しながら読み進めることで、長文への苦手意識も少なくなります。
第2節 長文問題集は「英語を使う力」を鍛える教材
長文問題集は、単に長い英文を読むための教材ではありません。
5ステップ学習法でいう「走り込み」の役割を担う教材です。
スポーツでも、基礎練習や筋トレだけでは試合で活躍できません。
実際に走り込みを行い、体力や実戦感覚を身につけることが大切です。
英語も同じです。
長文を読むことで、
- 文法を実際の英文の中で確認する力
- 単語を文脈の中で理解する力
- 長い英文を集中して読み続ける力
が身につきます。
また、「どこでつまずいたのか」が分かるのも長文問題集の大きなメリットです。
文法が原因なのか、単語不足なのか、それとも内容を読み取る力が足りないのかが見えてきます。
長文問題集は、英語を「知る」ための教材ではなく、「使う力」を育てる教材です。
英語に興味が湧いてきた人や、少し余裕が出てきた人は、ぜひチャレンジしてみてください。
STEP4 練習試合|おすすめ総合問題集・教科書ワーク
5ステップ学習法のSTEP4「練習試合」で活用したいのが、総合問題集と教科書ワークです。
STEP1からSTEP3までは、英語力を身につけるための学習でした。
STEP4では、その力が本当に身についているかを確認し、弱点を発見することが目的になります。
スポーツでも、練習試合を通して課題を見つけるように、英語も実戦形式の問題に取り組むことで、今の実力がよく分かります。
第1節 まずはこの一冊「完全攻略 中1 英語」
平均的な学力の中学1年生におすすめしたいのが、『完全攻略 中1 英語』です。
この教材は、中1で学ぶ内容をバランスよく復習できる総合問題集です。
文法・単語・読解などが総合的に出題されるため、定期テストや実力テストを意識した演習ができます。
特に、「文法ドリルでは解けたのに、問題集になると間違える」という人にはぴったりの一冊です。
まずはこのレベルの総合問題集をしっかり仕上げることを目標にしましょう。
英語が得意で、塾の上位クラスを目指している人には、『最高水準問題集 中1英語』もおすすめです。
学校の定期テストより一段高いレベルの問題が収録されており、応用力や思考力を鍛えることができます。
難関高校や上位高校を目指す人は、一度チャレンジしてみる価値があるでしょう。
第2節 総合問題集は「練習試合」の教材
「パターンドリルや単語集、文法書をしっかり勉強すれば、総合問題集は必要ないのでは?」
そう考える人もいるかもしれません。確かに、一理あります。
基礎がしっかり身についていれば、総合問題集を解かなくても高得点を取れる人もいるでしょう。
しかし、総合問題集には、文法ドリルにはない役割があります。
例えば、次の問題を見てください。
次の語を並べかえ、英文を完成しなさい。ただし、不要な語が1語含まれています。
I / do / do / am / home work / not / my /(.)
このような問題は、学校の定期テストや実力テストでもよく見られます。
文法の知識だけでなく、「どこがひっかけなのか」を見抜く力も必要になります。
総合問題集は、このような実戦的な問題に慣れるための教材です。
また、文法・単語・読解などが混ざって出題されるため、「どの知識を使えばよいのか」を自分で判断する力も身につきます。
まさに、5ステップ学習法でいう「練習試合」の役割を担う教材と言えるでしょう。
第4節 定期テスト対策なら教科書ワークがおすすめ
学校の定期テストで少しでも点数を伸ばしたいなら、教科書ワークもおすすめです。
学校の定期テストは、基本的に教科書をもとに作成されます。
そのため、教科書本文や重要表現に対応した教科書ワークは、定期テスト対策に非常に相性が良い教材です。
もちろん、塾や家庭学習で文法ドリルや単語集、長文問題集などにしっかり取り組んでいる人であれば、特別な定期テスト対策をしなくても高得点を取れることはあります。
しかし、「教科書本文の細かな表現」「授業で扱った重要語句」など、思わぬところで失点してしまうことも少なくありません。
そうした取りこぼしを防ぐためにも、定期テスト直前には教科書ワークを一通り解いておくことをおすすめします。
教科書ワークは、高校入試へ向けた「練習試合」である定期テストを成功させるための、心強いパートナーになるでしょう。
STEP5 最終調整|過去問・英検対策
5ステップ学習法の最後のステップが「最終調整」です。
ここで取り組むのは、過去問や予想問題など、本番を意識した実践的な教材です。
ただし、この章で紹介する教材は、多くの中学1年生が今すぐ取り組む必要はありません。
「高校入試では、最後にこんな勉強をするんだ。」
という全体像を知ってもらうことが、この章の目的です。
第1節 高校入試を目指すなら過去問が最高の教材
高校入試対策では、どんな参考書よりも重要なのが過去問です。
もちろん、文法ドリルや単語集、長文問題集で基礎力を身につけることが前提ですが、最終的には実際の入試問題を解かなければ、本番で通用する力は身につきません。
そのため、高校入試が近づいてきたら、各都道府県の過去問や『全国高校入試問題正解 英語』のような教材に取り組むことをおすすめします。
中学1年生が解くには難しい内容ですが、一度手に取ってみる価値はあります。
「今は全然分からない。」
それで構いません。
数年後には、このレベルの問題を解けるようになることが目標です。
早い段階からゴールを知っておくことで、日々の学習にも目的意識が生まれます。
第2節 英検も過去問演習が合格への近道
中学1年生のうちから英検に挑戦する人も多いでしょう。
その場合も、最後の仕上げに欠かせないのが過去問です。
単語帳や問題集で力をつけることは大切ですが、本番では独特の出題形式や時間配分にも慣れておく必要があります。
そのため、受験する級が決まったら、必ず過去問に取り組みましょう。
間違えた問題を復習し、「なぜ間違えたのか」を確認することで、合格に必要な力が身についていきます。
第3節 ゴールを知ることで、今の勉強が変わる
スポーツでも、目標となる大会を意識して練習する選手ほど、日々の練習にも目的を持って取り組めます。
英語学習も同じです。
今はSTEP1「基礎練習」の段階でも、
「最終的には高校入試や英検の過去問を解けるようになる。」
というゴールを知っているだけで、毎日の学習への向き合い方は大きく変わります。
焦って背伸びをする必要はありません。
まずは今のステップをしっかり積み重ね、その先にある「最終調整」で過去問を活用していきましょう。
発展編 ハイブリッド教材という選択肢
ここまで紹介してきた教材は、それぞれ役割がはっきりしています。
- 文法ドリルで「英文を組み立てる力」を身につける
- 単語集で語彙力を増やす
- 長文問題集で読む力を鍛える
このように、目的ごとに教材を使い分けることが、英語学習の基本です。
一方で、単語・長文・リスニングなどを一冊でまとめて学べる「ハイブリッド教材」もあります。
効率よく学べる反面、英語の基礎が十分に身についていないと、かえって学習効率が下がることもあります。
自分のレベルに合った教材を選ぶことが大切です。
第1節 中1では「中学英単語1800 スーパーステップ」のような単語集がおすすめ
第3章では、『中学英単語1800 スーパーステップ』をおすすめの単語集として紹介しました。
この教材をおすすめした理由の一つが、単語を短いフレーズ(チャンク)で覚えられることです。
例えば、
- talk to a girl
- live in a beautiful town
- sit on a chair
のように、単語を実際に使われる形で学習できます。
長い例文や長文ではないため、単語そのものに集中しやすいのが特徴です。
中学1年生は、まだ学習していない文法事項も多くあります。
そのため、現在完了や不定詞、動名詞、比較などを含む長文で単語を覚えようとすると、文法が気になってしまい、単語学習に集中できなくなることがあります。
だからこそ、中1では、このような「単語を覚えること」に特化した教材の方が効率よく学習できると考えています。
第2節 学習が進んだ人にはハイブリッド教材もおすすめ
小学生の頃から英語を学習していて、中学2年生程度の文法まで理解している人であれば、ハイブリッド教材という選択肢もあります。
例えば、『速読英単語 中学版』は、
- 長文を読む
- 単語を覚える
- 音声を聞く
という3つの学習を一冊で行える教材です。
長文の中で単語を覚えるため、実際の使われ方も自然に身につきます。
また、音声を活用すれば、リスニング学習も同時に進められます。
第3節 背伸びしすぎると消化不良になることも
ハイブリッド教材は、とても効率的な学習法です。
しかし、それは基礎が身についていることが前提です。
例えば、長文の中に、
- 現在完了
- 不定詞
- 動名詞
- 比較
など、まだ学校で習っていない文法が次々に出てきたらどうでしょうか。
分からない文法ばかり気になってしまい、本来の目的である「単語を覚えること」に集中できなくなってしまいます。
これでは、長文も理解できず、単語も覚えられないという消化不良の状態になりかねません。
そのため、中学1年生から英語を始めた人は、まずは基礎をしっかり固めることをおすすめします。
一方、小学生から先取り学習をしている人や、中学2年生程度まで学習が進んでいる人であれば、ハイブリッド教材は非常に効果的です。
大切なのは、自分の現在のレベルに合った教材を選ぶことです。
焦って背伸びをする必要はありません。
学習が進んだタイミングでハイブリッド教材を取り入れれば、その効果を十分に実感できるでしょう。
まとめ|教材選びより「学習する順番」が大切
英語の参考書や問題集は数多くありますが、大切なのは「どの教材を使うか」だけではありません。
どの順番で、どんな目的を持って使うかによって、学習効果は大きく変わります。
この記事で紹介した「5ステップ学習法」をもう一度振り返ってみましょう。
- STEP1 基礎練習…文法ドリルで英文を組み立てる力を身につける
- STEP2 筋トレ…単語集・文法書・文法問題集で語彙力と知識を増やす
- STEP3 走り込み…長文問題集で英語を使う力を鍛える
- STEP4 練習試合…総合問題集や教科書ワークで弱点を発見する
- STEP5 最終調整…過去問や予想問題で本番に備える
もちろん、中学1年生が最初からSTEP5まで取り組む必要はありません。
まずはSTEP1「基礎練習」とSTEP2「筋トレ」を中心に学習を進め、英語が得意になってきたらSTEP3以降へ進めば十分です。
また、リスニングも特別な教材を用意することより、普段使っている単語集や長文問題集の音声を聞く習慣をつけることが大切です。
焦って難しい教材に手を出す必要はありません。
今の自分に合った教材を選び、一つひとつのステップを着実に積み重ねることが、英語力アップへの一番の近道です。
ぜひ、自分にぴったりの一冊を見つけて、今日から5ステップ学習法を実践してみてください。

コメント