MENU

【中学生】英語の定期テストで9割を取る方法

中学英語の定期テスト対策で9割を目指す勉強法のイメージ

中学英語定期テスト対策と聞くと、多くの人が「教科書をしっかりやることが大切」と考えるでしょう。

実際、それは間違いではありません。定期テストは教科書をベースに作られている以上、教科書をやり込むことが得点への最短ルートであることは変わりません。

しかし問題は、その「しっかりやる」の中身です。

・音読しているから大丈夫
・ワークを一通り解いたから大丈夫
・テスト前にまとめて復習すれば何とかなる

このような状態で、本当に点数につながっているでしょうか。

現在の中学英語は、教科書自体の難易度が上がり、「なんとなく分かる」だけでは得点に結びつきにくい構造になっています。その結果、「ちゃんとやっているはずなのに点が取れない」という状況に悩む生徒が増えています。

さらに、テスト直前になると子どもが急に集中して勉強し始め、「普段からやっておけばいいのに」と感じたことがある保護者の方も多いはずです。

いわゆる“一夜漬け”はネガティブに語られることが多いですが、短期間で一気に詰め込むこの経験にも、実は無視できない意味があります。

本記事では、

  • 教科書を「やる」とはどういう状態なのか
  • 日々の学習とテスト対策の正しい関係
  • 一夜漬けをどう捉えるべきか

といった視点から、中学英語の定期テストで結果を出すための本質的な考え方と具体的な取り組み方を整理していきます。

「とりあえず頑張る」から一歩抜け出し、「点につながる勉強」に変えるためのヒントとして、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

第1章 「教科書をやる」は当たり前。その中身がすべて

中学英語の定期テスト対策として、最もよく言われるのが「教科書をしっかりやること」です。

これは間違いではありません。むしろ、定期テストにおいては絶対に外してはいけない基本です。

しかし実際には、この「教科書をやる」という言葉の解釈が人によって大きく異なっています。

1.「やったつもり」と「やり切った」の差

教科書をやったつもりになっている状態とは、例えば次のようなものです。

  • 一度読んだ
  • 授業で説明を聞いた
  • ワークで一通り問題を解いた

このレベルでも、「やった」という感覚にはなります。

しかし、この状態ではテストになると点が取れません。

なぜなら、求められているのは「理解したこと」ではなく、自分で再現できることだからです。

2.ゴールは「再現できる状態」

定期テストで点が取れる状態とは、次のようなレベルです。

  • 教科書の英文を見ずに言える
  • 日本語から英語を書ける
  • 似た表現に応用できる

つまり、教科書を“丸暗記している状態”にしているかどうかがすべてです。

極端なことを言えば、テストに教科書を持ち込めたら最高だと思いませんか?

もちろん実際には持ち込みはできませんが、教科書の内容が頭の中に入っていれば、それに近い状態になります。

教科書を丸暗記もしくはそれに近い状態まで仕上げれば、いわば“合法的カンニング”の状態とも言えます。

3.教科書は「簡単な基礎」ではない

ここで一つ重要な認識があります。

それは、教科書は決して簡単な教材ではないということです。

2021年の学習指導要領改訂以降、中学英語の教科書は大きく変わりました。会話文や長文の内容も、従来に比べて実用的で、表現の幅も広がっています。

そのため、中1の教科書であっても、想像以上に難しいというケースが少なくありません。

実際、保護者が見ても「これを最初からやるのか」と驚く内容になっています。

あわせて読みたい
2021年改訂で中学の英語教科書が難し過ぎる!中1英語からつまずく子が増えた理由を解説 2021年の学習指導要領改訂以降、「中学英語が難しくなった」という声が急増しています。英単語数の増加や文法事項の前倒しが注目されていますが、実際の変化はそれだけ...

つまり現在は、教科書をマスターすること自体が簡単ではない時代になっています。

4.だからこそ「やり込みの質」が重要になる

教科書のレベルが上がった今、求められるのは量ではなく質です。

表面的に何度も読むだけでは不十分で、

  • 正確に理解する
  • 繰り返し音読する
  • 自分で再現できるまで練習する

といったプロセスが必要になります。

そして、この“やり込み”はテスト前だけでは間に合いません。

日々の積み重ねが、そのままテスト結果に直結します。

教科書をやることは、誰もが知っている基本です。

しかし、「どのレベルまでやるのか」を意識できているかどうかで、結果は大きく変わります。

次の章では、その教科書学習を無駄にしないために、まず何をすべきか――テスト対策の出発点となる考え方を整理していきます。

第2章 まずは過去の定期テスト問題で“ゴール”を知る|やみくも勉強からの脱却

教科書をやり込むことが重要だと分かっていても、多くの生徒が結果につながらない理由があります。

それは、「何が出るか分からないまま勉強している」という状態です。

目的が曖昧なまま努力しても、効率は上がりません。だからこそ、定期テスト対策の出発点は「何をやるか」ではなく、「何が出るのかを知ること」になります。

1.過去の定期テストは“勉強前”に見る

同じ学校の前年の定期テスト問題(中間・期末テスト)が早めに手に入れましょう。

多くの生徒は、テスト直前になってからこうした問題に目を通します。

しかし本来は逆で、勉強を始める前に見るべきものです。

この考え方は、特別なものではありません。

大学受験、公認会計士、弁護士、宅建といった資格試験では、過去問対策が最も重要であることは広く知られています。出題傾向を知り、何が問われるのかを把握したうえで勉強する。これはあらゆる試験に共通する基本です。

そして、定期テストも例外ではありません。

むしろ定期テストは、

  • 出題範囲が決まっている
  • 出題者(先生)が同じ

という点で、過去問の価値はさらに高くなります。

どの単元が重視されているのか、どの形式で出されるのかを知ることで、勉強の方向性が一気に明確になります。

なお、定期テストは、学年や年度によって、試験を作成する先生が異なることも多いでしょう。

しかしそれでも、過去のテストが無意味になるわけではありません。むしろ実際には、試験を作成する際に、前年以前の問題を参考にするケースが多いのが現実です。

そのため、定期テストは一見すると毎回内容が変わるように見えても、実際には完全にランダムに作られているわけではありません。

出題形式にはある程度のパターンがあり、よく問われるポイントも繰り返し出題される傾向があります。さらに、問題を作成する先生ごとに「どこを重視するか」「どんな形で出題するか」といった出題のクセも存在します。

つまり、これらを事前に把握して対策することで、効率よく得点力を高めることができるのです。

2.“目的のある勉強”に変わる

過去問を見ずに勉強すると、「とりあえず全部やる」という状態になりがちです。

一見まじめな取り組みに見えますが、優先順位のない勉強でもあります。

一方で、過去問を見たうえで取り組むと、 「これが出るから、ここを重点的にやる」という意識が生まれます。

この違いは大きく、同じ時間を使っていても、得点へのつながり方が変わってきます。

3.過去問が手に入らない場合の対処法

とはいえ、すべての学校で過去問が簡単に手に入るわけではありません。

特に中学1年生の場合は、そもそも前年の問題が手元にないことも多いでしょう。

そのような場合は、市販の「教科書準拠の定期テスト対策問題集」を活用するのがおすすめです。

これらの問題集は、

  • 教科書の内容に対応している
  • 定期テストで出やすい形式が再現されている

といった特徴があり、過去問の代わりとして十分に機能します。

もちろん、実際の学校のテストと完全に同じではありませんが、「どう出題されるか」をイメージする材料としては非常に有効です。

4.教科書学習の“方向”が決まる

過去の定期テスト問題や問題集を見たうえで教科書に戻ると、見え方が大きく変わります。

ただ読むのではなく、「ここが問われる」「ここが重要だ」という意識で取り組めるようになるからです。

たとえば、次のような問題が出たとします。

下線部を「あなたのカメラ」に書きかえなさい。
Is that a camera?

凄く簡単そうに見えて、間違いの多いところです。

「あなたのカメラ」に書きかえる問題では、単に単語を置き換えるだけでなく、文法的に正しく書きかえる必要があります。

このとき、「a your camera」としてしまうのは誤りで、正しくは「your camera」となります。

つまり、冠詞と所有格は一緒に使えないというルールが問われているわけです。

このようなポイントは、教科書を読んでいるだけでは見落としがちですが、実際の問題に触れることで初めて「ここが狙われるのか」と気づくことができます。

その結果、同じ教科書でも、表面的な理解ではなく得点につながる理解へと変わっていきます。

教科書をやり込むことは、定期テスト対策の基本です。

しかし、その前に「どこをどうやり込むのか」が見えていなければ、努力は空回りしてしまいます。

やみくもに頑張るのではなく、ゴールから逆算する。

これが、定期テスト対策の出発点です。

第3章 教科書を“合法カンニングレベル”までやり込む方法

過去問によって「何が出るのか」が見えてきたら、いよいよ教科書のやり込みに入ります。

ここで重要なのは、単に教科書を読むことではありません。

どのレベルまでやり込むのか

これがすべてを分けます。

1.目指すべきは“再現できる状態”

教科書をやったと言える状態は、人によって基準が違います。

しかし、定期テストで結果を出すための基準は明確です。

自分で再現できることです。

具体的には、

  • 英文を見ずに言える
  • 日本語から英語を書ける
  • 似た形の文を自分で作れる

このレベルまで持っていく必要があります。

単に読んで「分かった」と感じるだけでは不十分です。

テストは“再現できるかどうか”を問う場だからです。

2.「合法的カンニング」の状態を目指す

テストに教科書を持ち込めたらかなりの高得点が取れるはずです。

もちろん実際には持ち込みはできませんが、教科書の内容が頭の中に入っていれば、それに近い状態になります。

これは、 “合法カンニング”の状態とも言えます。

一語一句完璧でなくても構いません。

何度も読み込み、音読し、暗唱していく中で、

「たぶんこれが正しい」

という感覚が当たるようになっていきます。

この“感覚の正確さ”が、得点につながります。

3.音読・暗唱・リスニングはすべてつながっている

教科書のやり込みで中心になるのが、次の3つです。

  • 音読
  • 暗唱
  • リスニング

この3つは別々の勉強ではなく、すべてつながっています。

音読を繰り返すことで、英文のリズムや語順が体に入ります。暗唱することで、英作文の土台ができます。そして、正しく発音できるようになることで、リスニングの精度も上がります。

リスニングは「聞く練習」だと思われがちですが、実はそれだけでは不十分です。

まず前提として押さえておきたいのは、リスニング能力は、リーディング能力に大きく依存しているという点です。

意外に思われるかもしれませんが、これは非常に重要な事実です。

例えば高校受験レベルで考えると、しっかりリスニング対策をしているもののリーディングが苦手な生徒と、リスニング対策はほとんどしていないがリーディング力が高い生徒では、後者の方が得点が高くなるケースは珍しくありません。

なぜこのようなことが起きるのでしょうか。

それは、音声をすべて正確に聞き取ること自体が難しいからです。

帰国子女レベルでもない限り、高校受験のリスニング問題を一言一句聞き漏らさず理解することは、現実的にはほとんどありません。

それでも正解できるのは、聞き取れた部分から文の意味を組み立てる力があるからです。

つまり、実際のリスニングでは、

  • 聞こえた単語や表現を手がかりに
  • 文全体の意味を推測し
  • 正解にたどり着く

という処理が行われています。

そしてこの“意味を組み立てる力”は、リーディングで培われる力そのものです。

さらにもう一つ重要なのが、「自分で発音できない音は、聞き取れない」という点です。

英語の音は、日本語にはない発音やリズムを持っています。

そのため、ただ聞くだけではなく、実際に声に出して、口で再現できるようにすることが必要になります。

ここで効果を発揮するのが、教科書の音読と暗唱です。

教科書の英文は、定期テスト対策のための教材であると同時に、リスニング力とリーディング力を同時に鍛える教材でもあります。

何度も音読し、暗唱し、音声を聞くという訓練を積むことで、

  • 英語の音に慣れる
  • 語順のまま理解する力がつく
  • 初見の英文にも対応できるようになる

といった効果が生まれます。

リスニング対策は「聞くこと」だけではありません。

読む力・発音する力・理解する力が一体となって初めて機能するものです。

その意味でも、教科書の音読は単なる作業ではなく、英語力全体を底上げする最も効率的なトレーニングだと言えるでしょう。

4.「分かったつもり」を防ぐための練習

教科書を読んで理解したつもりでも、実際にテストになると書けないというケースは非常に多いです。

これを防ぐためには、アウトプットを必ず入れることが重要です。

例えば、

  • 日本語を見て英文を書く
  • 英文を少し変えて言い換える
  • 主語や時制を変えて練習する

といったトレーニングです。

最近では、ChatGPTなどを使って例文の書き換え問題を作ることもできます。

こうした練習を通じて、「分かる」から「使える」へとレベルを引き上げていきます。

教科書をやること自体は、誰でも知っています。

しかし、どこまでやり込むかを意識している人は多くありません。

ここで差がつきます。

第4章 日々のルーティンがすべてを決める|テスト対策は1週間前からではない

ここまで見てきたように、教科書をやり込むことが定期テスト対策の軸になります。

しかし、そのやり込みを「テスト前にまとめてやる」だけでは、どうしても限界があります。

なぜなら、教科書は“短期間で仕上げるには重すぎる教材”だからです。

だからこそ重要になるのが、日々のルーティンです。

1.テスト対策は“日常”でほぼ決まる

定期テストは、試験1週間前からの頑張や集中も大切ですが、それはあくまで「仕上げ」です。

実際に点数を分けるのは、普段の授業後にどれだけ積み上げているかです。

授業を受けて終わりではなく、その日のうちに

  • 音読する
  • 内容を確認する
  • 書いてみる

といった小さな積み重ねが、テスト直前の負担を大きく変えます。

2.教科書への“書き込み”が差を生む

教科書はただ読むものではなく、書き込みながら使うものです。

例えば、

  • 単語にアクセントを入れる
  • 紛らわしい発音(æ / ʌ / ɑ など)の発音記号を書き込む

といった作業は、一見地味ですが非常に効果があります。

多くの人は「発音は後でまとめてやればいい」と考えがちですが、どうせ教科書は何度も読み返すことになります。

それなら最初から書き込みをしておいた方が、繰り返すたびに知識が定着していきます。

3.ルールを決めて“愚直に続ける”

日々の学習で大切なのは、気分ではなくルールです。

例えば、

  • 授業後は必ず○回音読する
  • ノートに書く練習をする
  • 数日後にもう一度復習する

といった形で、自分なりのルールを決めておくことが重要です。

勉強は「やる気がある日だけ頑張る」では続きません。

決めたことを淡々と続けることこれが最終的な差になります。

4.親が「理由」を伝えることの意味

ここで見落とされがちなのが、親の関わり方です。

英語はやることが多く、子どもからすると「なぜこんなことをやるのか分からない」と感じやすい科目です。

例えば、

  • アクセントなんて必要なのか
  • 音読を何度もやる意味があるのか

と疑問に思うこともあるでしょう。

しかし、こうした部分にはきちんと理由があります。

アクセントが違うと、ネイティブには別の単語として認識されることがあります。逆に、多少発音が曖昧でもアクセントが合っていれば伝わるケースもあります。

また音読も、「分かっていることを繰り返す意味がない」と思われがちですが、英作文や読解で“体に染み込んだ表現”がそのまま使えるようになるという大きな効果があります。

こうした理由を親が理解し、子どもに伝えることで、学習の納得感が変わり、取り組み方も変わってきます。

日々のルーティンは、地味で目立たないものです。

しかし、テストの点数は、こうした日常の積み重ねの結果として現れます。

テスト直前だけでどうにかしようとするのではなく、普段から“仕上がっている状態”を目指すことが、安定して結果を出すための近道です。

フォニックスの重要性

フォニックスとは、「スペル(文字)と音の対応ルール」のことです。

たとえば、

  • a → /æ/(cat)
  • i → /ɪ/(sit)
  • sh → /ʃ/(she)

のように、「どう読めばいいか」を体系的に理解するための土台になります。

この知識があると、単語を1つずつ丸暗記する必要がなくなり、音からまとめて覚えることができるため、単語暗記の効率が大きく変わります。

特に重要なのが、日本語との発音の違いです。

日本語の「ア」は1種類ですが、英語では

  • /æ/(cat)
  • /ʌ/(cup)
  • /ɑ/(car)

のように複数に分かれています。

しかし日本人はこれらを意識しないと、すべて同じ「ア」として処理してしまいます。

その結果、たとえば cat も「キャット」と平坦に読んでしまいがちです。

本来は /æ/ の音を意識して、「キェア~トゥ」のように口をしっかり開けて読む感覚が必要です。

このような発音の違いを最初から意識しておくことで、

  • 音とスペルが結びつく
  • 聞き取りの精度が上がる
  • 発音の再現性が高まる

といった効果につながります。

さらにフォニックスは、音読の質にも直結します。

ただ文字を追うだけではなく、

  • 正しい音で読む
  • 音のかたまりで読む
  • リズムや強弱を意識する

といった、意味のある音読ができるようになります。

この違いは非常に大きく、音読を通して

  • リーディング
  • リスニング
  • スピーキング

といった英語力全体に波及していきます。

音読の重要性は、学校や塾でも繰り返し強調されます。しかし、日本語と英語の発音の違いを意識せずに、耳だけで正しく習得できるケースはほとんどありません。

だからこそ、フォニックスは本格的に英語を学び始める初期段階から取り組むべき基礎だと言えます。

第5章 テスト1週間前は“ボーナスタイム”|一夜漬けを前向きに捉える

ここまで見てきたように、定期テストの結果は日々の積み重ねでほぼ決まります。

しかし、それでも無視できないのがテスト直前の1週間です。

この期間は、普段とは別物の集中力が出る特別な時間でもあります。

1.直前期は“異常な集中力”が生まれる

テストが近づくと、子どもはこれまでになく真剣に机に向かうようになります。

その様子を見て、「こんなにやるなら、普段からやっておけばいいのに」と感じたことがある保護者の方も多いでしょう。

確かにその通りです。

しかし、この現象は単なる怠けではなく、締め切りによって引き出される集中力です。

そしてこの集中状態は、学習において非常に価値があります。

2.一夜漬けは本当に悪いのか

一夜漬けという言葉には、どうしてもネガティブなイメージがあります。

  • すぐ忘れる
  • 意味がない
  • 効率が悪い

こうした意見も多いでしょう。

確かに、一夜漬けで覚えた内容は、テストが終わると忘れてしまうことが多いのも事実です。

しかし、ここで見落としてはいけないポイントがあります。

短期間でも「一度は覚えた」という経験そのものに価値があるということです。

3.勉強は「忘れること」との戦い

そもそも勉強とは、 覚えることではなく、忘れることとの戦いです。

どれだけ丁寧に学習しても、人は必ず忘れます。

重要なのは、何度も思い出し、定着させていくことです。

その意味で、一夜漬けは、短期間で一気にインプットする経験として非常に意味があります。

4.直前期の経験が“入試本番”につながる

もう一つ重要なのは、この直前期の集中経験です。

定期テスト前に「これだけやれば伸びる」という感覚を一度でも体験しておくと、入試直前期の伸びるタイミングで踏ん張れる力になります。

逆に、この経験がないまま入試を迎えると、「最後に頑張る」という感覚が分からず、伸びきれないこともあります。

つまり一夜漬けは、その場しのぎではなく、“伸びるための土台”になる経験とも言えます。

5.日常の積み重ねと直前期は別物

ここで大切なのは、考え方の整理です。

  • 普段からコツコツやること
  • テスト前に一気に集中すること

この2つは対立するものではありません。

むしろ、両方必要なものです。

日常の積み重ねで土台を作り、テスト前に一気に仕上げる。

この組み合わせが、最も効率よく結果につながります。

テスト1週間前は、ただ焦る期間ではありません。

最も伸びる“ボーナスタイム”です。

この期間をどう使うかで、同じ実力でも結果は大きく変わります。

第6章 先取り組・上位層ほどハマる落とし穴|“できる子”が伸び悩む理由

ここまでの内容を読むと、

「うちの子は先取りしているから大丈夫」
「英語はある程度できているから問題ない」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし実際には、“できる子ほど伸び悩む”ケースも少なくありません。

1.先取りしている子ほど教科書を軽視しやすい

先取り学習をしている生徒や、英語が得意な生徒に見られる特徴の一つが、教科書を軽く見てしまうことです。

すでに内容を知っているため、

  • わざわざ音読する必要はない
  • 暗唱する意味が分からない
  • もっと難しい問題をやった方がいい

と考えがちです。

一見もっともらしく見えますが、ここに大きな落とし穴があります。

2.「分かる」と「できる」はまったく別

先取りしている子は、授業内容を理解すること自体には困りません。

しかし、理解していることと、テストで確実に得点できることは別です。

教科書レベルの内容であっても、

  • スペルミス
  • 語順のミス
  • 細かい文法の抜け

といった形で、取りこぼしが起きます。

これは、“精度を高める練習”をしていないことが原因です。

3.特に「数学が得意なタイプ」は要注意

この傾向は、特に数学が得意な生徒に多く見られます。

数学では、一度理解すれば同じ問題を何度も解く必要はあまりありません。

その成功体験から、「同じことを繰り返す意味が分からない」と考えてしまいがちです。

その結果、

  • 音読を軽視する
  • 暗唱をやらない
  • 教科書の反復を避ける

といった行動につながります。

4.後半で差がつくのは「処理の精度」

こうした状態でも、中1や中2の前半までは何とか点数が取れてしまうことがあります。

しかし学年が上がるにつれて、 処理の速さと正確さが求められるようになります。

そのときに、“なんとなく分かる”レベルで止まっていた生徒は伸び悩みます。

一方で、教科書を徹底的にやり込んできた生徒は、安定して点を取り続けることができます。

5.“できる子”ほど基礎に戻るべき

英語においては、基礎を軽視した先取りは伸び悩みの原因になることがあります。

難しい問題に取り組むこと自体は悪いことではありません。

しかしその前提として、教科書レベルを完璧に仕上げているかが問われます。

ここをおろそかにすると、後半で確実に差が出ます。

先取りや理解力は大きな武器です。

しかしそれだけでは、安定して得点することはできません。

最終的に差を分けるのは“精度”です。

そしてその精度は、地道な反復の中でしか身につきません。

教科書をやり切るという基本は、どのレベルの生徒にとっても変わらない重要なポイントです。

第7章 それでも“文法トレーニング”は必要|教科書だけでは足りない理由

ここまで、定期テスト対策として教科書を徹底的にやり込む重要性を見てきました。

実際、定期テストに限って言えば、教科書をやり切ることで高得点は十分に狙えます。

しかしここで、一つ整理しておくべきことがあります。

それは、教科書だけでは対応しきれない部分があるという点です。

1.学年が上がるほど“差”が出る

中学1年生のうちは、教科書の内容をしっかり押さえていれば、大きく崩れることはあまりありません。

しかし学年が上がるにつれて、

  • 文法の理解が前提になる問題
  • 初見の英文を処理する力
  • 少しひねった出題

といった要素が増えてきます。

このときに必要になるのが、体系的な文法の理解です。

2.教科書は“体系的に学ぶ教材”ではない

現在の教科書は、会話や文脈の中で英語に触れる構造になっています。

これは実用的である一方で、文法を体系的に整理するには向いていないという側面もあります。

そのため、

  • なんとなく使えている
  • でも説明できない
  • 応用になると崩れる

という状態になりやすくなります。

3.従来型の文法トレーニングの役割

ここで必要になるのが、従来型の文法トレーニングです。

  • 文の型を整理する
  • ルールを確認する
  • 問題演習で定着させる

こうした学習は、一見すると地味ですが、 “曖昧さをなくすための作業”として非常に重要です。

特に、

  • 英作文
  • 並べ替え問題
  • 文法問題

では、この力がそのまま得点に直結します。

4.定期テストと入試は“別物”

ここで大切なのは、視点の切り分けです。

  • 定期テスト → 教科書中心で攻略
  • 入試 → 文法+処理力まで必要

この2つは似ているようで、求められる力が異なります。

定期テストで点を取るための最短ルートは教科書のやり込みですが、その先には、もう一段階上の学習が必要になります。

5.詳しい勉強法は別記事で解説

文法トレーニングを含めた、より本質的な英語の勉強法については、次の別記事で詳しく解説しています。

あわせて読みたい
中学生のための英語勉強法|なぜ伸びないのかから逆算する最短ルート 中学生の英語は、「しっかり勉強しているのに伸びない」と感じやすい教科です。 単語も覚えている、文法も理解している。それなのにテストで点が取れない、長文が読めな...

こちらでは、

  • 文法と運用のバランス
  • どの順番で学習するべきか
  • 学年ごとの戦略

といった内容を整理していますので、あわせて参考にしてみてください。

教科書をやり込むことは、定期テスト対策の軸です。

しかしそれを「それだけで十分」と捉えるか、「その先につなげる土台」と捉えるかで、結果は大きく変わります。

短期の得点と、長期の実力をどうつなげるか。

この視点を持つことが、これからの英語学習では重要になります。

第8章 教科書を“つなぐ”文法トレーニング|こういう練習も必要です

ここまで見てきたように、定期テスト対策の軸はあくまで教科書のやり込みです。
ただし、教科書は単元ごとに学ぶ構造になっているため、知識がバラバラのままになりやすいという側面があります。

一方でテストでは、

  • 現在形と過去形が混ざる
  • 疑問文と否定文が同時に問われる
  • 主語によって形が変わる

といったように、内容は横断的に出題されます。

そのため、「分かっているのに解けない」という状態が生まれます。

次の問題がスラスラ解けるかどうかで、現在の理解度がはっきり分かります。

【英作文トレーニング(全50問)】

■現在形

問1 私は英語を教えます。
I teach English.

問2 彼は英語を教えます。
He teaches English.

問3 私は英語を教えません。
I do not teach English.

問4 彼は英語を教えません。
He does not teach English.

問5 あなたは英語を教えますか。
Do you teach English?

問6 彼は英語を教えますか。
Does he teach English?

■過去形

問7 昨日、私は英語を教えました。
I taught English yesterday.

問8 昨日、彼は英語を教えました。
He taught English yesterday.

問9 昨日、あなたは英語を教えましたか。
Did you teach English yesterday?

問10 昨日、彼は英語を教えましたか。
Did he teach English yesterday?

問11 昨日、私は英語を教えませんでした。
I did not teach English yesterday.

問12 昨日、彼は英語を教えませんでした。
He did not teach English yesterday.

■現在進行形

問13 今、私は英語を教えています。
I am teaching English now.

問14 今、あなたは英語を教えています。
You are teaching English now.

問15 今、彼女は英語を教えています。
She is teaching English now.

問16 今、私は英語を教えていません。
I am not teaching English now.

問17 今、あなたは英語を教えていません。
You are not teaching English now.

問18 今、彼女は英語を教えていません。
She is not teaching English now.

■未来(will)

問19 明日、あなたは英語を教えるでしょう。
You will teach English tomorrow.

問20 明日、あなたは英語を教えないでしょう。
You will not teach English tomorrow.

問21 明日、あなたは英語を教えるでしょうか。
Will you teach English tomorrow?

■未来(be going to)

問22 明日、あなたは英語を教えるつもりです。
You are going to teach English tomorrow.

問23 明日、あなたは英語を教えるつもりですか。
Are you going to teach English tomorrow?

問24 明日、私は英語を教えるつもりではありません。
I am not going to teach English tomorrow.

■過去進行形

問25 その時、私は英語を教えていました。
I was teaching English then.

問26 その時、あなたは英語を教えていました。
You were teaching English then.

問27 その時、彼は英語を教えていました。
He was teaching English then.

問28 その時、私は英語を教えていましたか。
Was I teaching English then?

問29 その時、あなたは英語を教えていましたか。
Were you teaching English then?

問30 その時、彼は英語を教えていましたか。
Was he teaching English then?

問31 その時、私は英語を教えていませんでした。
I was not teaching English then.

問32 その時、あなたは英語を教えていませんでした。
You were not teaching English then.

問33 その時、彼は英語を教えていませんでした。
He was not teaching English then.

■疑問詞(現在・過去)

問34 あなたはいつ英語を教えますか?
When do you teach English?

問35 あなたはいつ英語を教えましたか?
When did you teach English?

問36 あなたはどこで英語を教えますか?
Where do you teach English?

問37 あなたはどこで英語を教えましたか?
Where did you teach English?

問38 あなたはなぜ英語を教えますか?
Why do you teach English?

問39 あなたはなぜ英語を教えましたか?
Why did you teach English?

問40 あなたはどのように英語を教えますか?
How do you teach English?

問41 あなたはどのように英語を教えましたか?
How did you teach English?

■疑問詞(主語・目的語)

問42 誰が英語を教えますか?
Who teaches English?

問43 誰が英語を教えましたか?
Who taught English?

問44 あなたは何を教えますか?
What do you teach?

問45 あなたは何を教えましたか?
What did you teach?

■発展(科目)

問46 あなたは何の科目を教えますか?
What subject do you teach?

問47 あなたは何の科目を教えましたか?
What subject did you teach?

問48 私は英語を教えることができます。
I can teach English.

問49 あなたは英語を教えることができますか。
Can you teach English?

問50 私は英語を教えることができません。
I cannot teach English.(can’t でもOK)

なぜこのトレーニングが必要なのか

教科書は、単元ごとに内容を理解していく構成になっているため、こうした文型や時制を横断的に整理することが難しい場合が多いです。

そのため、教科書の理解に加えて、ドリルなどを使いながら、

  • 時制の使い分け
  • 文の型(肯定・否定・疑問)

をスラスラ書き換えられるようにするトレーニングが必要になります。

今回の50問は、その基礎をまとめて確認できる内容になっています。

これらの問題を順番を変えて(シャッフルして)出されても、迷わず書ける状態であれば、文型と時制の理解はかなり安定していると言えるでしょう。

教科書のやり込みに加えて、このようなトレーニングを取り入れることで、定期テストで安定して得点できる力が身についていきます。

第9章 ワークの正しい使い方|“やったのに点が取れない”を防ぐ

ここまで読んでいただくと、教科書のやり込みが定期テスト対策の軸であることは理解できたと思います。

とはいえ、実際の学習では多くの学校でワークや問題集が配られ、それを中心に勉強している生徒も多いでしょう。

結論から言うと、ワークはやるべきです。

ただし、やり方を間違えると、ほとんど効果が出ません。

1.「一周やっただけ」で終わっていないか

よくあるパターンが、

  • とりあえず一通り解いた
  • 答え合わせをした
  • 間違えたところをなんとなく見直した

という状態です。

これでも「やった」という感覚にはなりますが、テストで点が取れる状態とは言えません。

なぜなら、同じ問題をもう一度解いたときに正解できるかが確認されていないからです。

2.ワークは「できるまで繰り返す」

ワークの本来の目的は、解くことではなく、できるようになることです。

そのためには、

  • 間違えた問題に印をつける
  • 時間を空けてもう一度解く
  • 何も見ずに正解できるまで繰り返す

といったプロセスが必要になります。

特に重要なのは、 “解き直し”の質です。

ただ答えを見るだけで終わるのではなく、なぜ間違えたのかを自分で説明できる状態まで持っていくことが大切です。

3.2周目で差がつく

1周目は誰でもある程度はできます。

しかし、2周目以降になると差が出てきます。

  • 1周で終わる人
  • 間違いを潰していく人

この違いが、そのまま得点差になります。

2周目では、「全問正解できるか」ではなく、「前回間違えた問題を潰せているか」に意識を向けましょう。

4.教科書とワークはセットで使う

ここで忘れてはいけないのが、ワークは教科書の補助であるという点です。

ワークだけを回していても、

  • 表現が身についていない
  • 読めるけど書けない

といった状態になりやすくなります。

逆に、教科書で表現を身につけたうえでワークに取り組むと、アウトプットとして機能するようになります。

5.「作業」にしないことがすべて

ワークはやろうと思えばいくらでも“作業”にできます。

しかし、 作業として終わらせるか、実力に変えるかは使い方次第です。

  • ただ解く
  • ただ丸つけをする

このレベルで終わってしまうと、時間をかけたわりに結果につながりません。

ワークは、決して特別な教材ではありません。

しかし、使い方ひとつで大きな差がつく教材でもあります。

教科書で身につけた内容を、ワークで確実に定着させる。

この流れができれば、定期テストで安定して点を取ることができるようになります。

第10章 まとめ|定期テスト対策は“日常と直前”の両輪で決まる

ここまで、中学英語の定期テスト対策について見てきました。

改めて整理すると、重要なのは特別なテクニックではありません。

当たり前のことを、当たり前以上のレベルでやり切ること

これに尽きます。

1.教科書は“やる”から“やり切る”へ

定期テストは教科書から出題されます。

だからこそ、教科書をどこまでやり込んでいるかが、そのまま得点につながります。

  • 読んだだけで終わるのか
  • 覚えたつもりで終わるのか
  • 再現できるレベルまで持っていくのか

この違いが、結果の差になります。

2.日常の積み重ねが土台になる

テスト直前に慌てて勉強するだけでは、どうしても限界があります。

本当に差がつくのは、日々のルーティンをどれだけ積み上げているかです。

  • 授業後に音読する
  • 教科書に書き込みをする
  • 小さな復習を積み重ねる

こうした地道な取り組みが、テスト直前の余裕を生みます。

3.直前期は“一気に伸ばす時間”

一方で、テスト前の1週間も無視できません。

この時期は、普段とは別の集中力が出る“ボーナスタイム”です。

一夜漬けという言葉にはネガティブなイメージがありますが、短期間で一度でも覚え切る経験には大きな意味があります。

この経験は、入試直前期の伸びにもつながっていきます。

4.すべてはつながっている

ここまでの内容は、それぞれ別の話ではありません。

  • 日常の積み重ね
  • 教科書のやり込み
  • ワークでの定着
  • 直前期の集中

これらすべてがつながって、最終的な点数になります。

どれか一つだけでは不十分です。

5.“できる子”ほど基本を大切にする

最後に強調しておきたいのは、本当にできる子ほど、基本を徹底しているということです。

  • 教科書を軽視しない
  • 音読を繰り返す
  • 地道な作業を続ける

一見遠回りに見えるこうした取り組みが、最終的には最短ルートになります。

定期テスト対策に特別な裏技はありません。

しかし、やり方を一つ変えるだけで、結果は大きく変わります。

「やっているつもり」から「やり切る」へ。

この意識の変化が、点数を変える第一歩です。

この記事で紹介した内容を一つずつ実践していけば、英語は確実に得点源に変わっていきます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

【ときおぼえアカデミー】運営者

明治大学卒業。

大学時代、英語や世界史に夢中になり、授業そっちのけで独学に没頭していました。学ぶことの楽しさを伝えたくて、アルバイトで塾講師も経験。

卒業後は金融業界に進みましたが、やがて教育業界への想いが捨てきれず、大手進学塾へ転職。

開成・国立・早慶附属といった難関校を目指す大手進学塾に、約10年勤務していました。

現在はまったく畑違いの仕事をしていますが、中学受験をしない小学生や高校受験を目指す中学生に役立つ情報を発信します。

名前はペンネームです。

コメント

コメントする

目次